古い車輌の写真

吹田第一機関区 6 9600-3

19664

RJ145 Web#=552 掲載2011/1/2

写真1〜6は9600形19664、1963年国鉄吹田第一機関区。

これはオリンパス・ペンSというハーフサイズ・カメラを買ってもらって、初めての撮影行で撮ったものです。当時はまだ日本も貧乏国で、36枚撮りフィルムで72枚も撮れるハーフサイズ・カメラが大流行していました。

富士フィルム製のネオパンSSという感度がASA100のモノクロ・フィルムを使っていました。フィルムの微粒子現像が自分で出来るようになるのは3年以上後です。まだ粒子の粗いネガしか出来ませんでしたが、それよりも目測でピントを合わせるのに慣れていなかったのと、カメラブレが酷いのに気が付くのが遅かったのでかなり貧弱な写真です。

当時私はセレン光電池式露出計を持っていましたが、蒸気機関車のような真っ黒な被写体が相手では、経験の少ない私にとってなかなか的確な露出を図ることは困難でした。この写真は真っ黒なネガを画像処理ソフトで救い上げたものです。

この19664は化粧煙突が残されていて、デフレクターが無い原型に近いものでした。大阪市内の人口密集地帯を走っているのに、煙突にはロコマニアにとても嫌われている回転式火の粉止め装置(所謂クルクルパー)も取り付けられていません。

電化区間を走っていたロコですが、まだ外観を損ねる架線注意の札がナンバープレートの上に取り付けられていません。