古い車輌の写真

吹田第一機関区 10 8620、C11

58653

RJ149 Web#=556 掲載2011/1/22

写真1〜3は8620形58653、1966/10/29国鉄吹田第一機関区。

8620形蒸気機関車は1914年に製造が始まり、1929年までに国鉄向けとして672輌が汽車製造、日立製作所、川崎造船所、日本車輛製造、三菱造船所で作られました。この58653は1922年に日立製作所笠戸工場で作られました。1922年には8620形が97輌も作られ、そのうち日立製作所は25輌の製造を担当していました。

この58653は化粧煙突を失い、普通の煙突に取り替えられています。また目立たない古い型の回転式火の粉止め装置(ファンの立場では、上広がり形よりはマシ)が煙突に取り付けています。幸いヘッドライトが原型のままでした。後に写っているのは憎いDD51。

吹田第一機関区ではD51やD52が大活躍をしており、8620形や9600形蒸気機関車は雑用係で影が薄かったようです。

C11 280

写真4はC11形C11 280、1963/9国鉄吹田第一機関区。

吹田第一機関区にたくさん配置されていたC11は福知山線で近郊旅客列車を牽引していました。写真4のC11 280は四角いドームを持つ戦時型で、1944年に日本車輌で製造されました。このC11 280には動揺対策(不細工ですね)としてボイラーを跨いで左右のサイドタンクをつなぐ2本のアングル材が取り付けられています。

C11 316

写真5はC11形 316、1965?国鉄福知山線伊丹駅。

写真5のC11 316も四角いドームを持つ戦時型で、1946年に日本車輌で製造されました。このC11 316にはボイラーを跨いで左右のサイドタンクをつなぐ2本のアングル材が取り付けられていません。この写真はブローニー判のアルファ・フレックスという、あんまり有名でないメーカーで作られた二眼レフカメラで撮影しました。私が蒸気機関車を撮影した最初のカットです。

写真6はC11形C11 316、1965/4/1国鉄福知山線生瀬〜武田尾間。

都会の喧騒の中にあった吹田第一機関区ですが、福知山線に入るとこのような緑濃い山間を走る区間もありました。ここは武庫川渓谷に沿って山を切り開いて敷設された区間で、生瀬駅を出てすぐのトンネルから出て切通しを抜けていくところです。

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