古い車輌の写真

吹田第一機関区 14 貨車の廃車体

元ワム?

RJ153 Web#=560 掲載2011/1/29

写真1は鋼製有蓋車の廃車体、1966/5/28国鉄東海道線吹田第一機関区構内。

元はスム辺りでしょうか。ドアにかすかに残っている標記(きちんとしたレタリングではなくて殴り書き)は8660か660。妻面の縦に1本だけ通った補強材が珍しい。端梁にバッファーの跡が残っています。さすがに丈夫な鋼製車体、扉に穴が開くほど古くなっても車体に歪は出ていません。

写真2は木造有蓋車の廃車体、1966/5/28国鉄東海道線吹田第一機関区構内。

元はワム3500形辺りでしょうか? ドアにはっきりと残っている標記は8788です。これも端梁にバッファーの跡が残っています。

写真3は木造有蓋車の廃車体、1966/10/29国鉄東海道線吹田第一機関区構内。

端梁にバッファーの跡が残っていないので、かなり新しい廃車体でしょう。手前に置かれた手押し運搬車と、奥の貨車の扉部分と建屋の扉の間に掛けられたキャンバスの屋根(ターフ?)にも注目してください。レイアウトセクションに再現したいものです。

写真4は木造有蓋車の廃車体、1964年頃の国鉄東海道線吹田第一機関区構内。

妻面に明けられた明り取りの窓が、このふるい貨車の廃車体に表情をつけています。土台は台枠両端にしか置かれていなかったのでしょう、年月の経過とともに木造車体の中央部分が垂れ下がっているのがわかります。それとも重い物を入れすぎたのかな?