古い車輌の写真

急行用ディーゼルカー 2 キハ55系

キハ55 14

RJ156 Web#=567 掲載2011/2/8

写真1はキハ55形キハ55 14、1970/9/6国鉄東北本線青森駅。

キハ55形は国鉄が準急列車用として1956〜1960年に216輌(1〜46、101〜270)製造したディーゼルカーで、全国各地の非電化区間で使われました。キハ55はDMH17という標準型エンジンを2台搭載するために車体は21.3mになってしまいました。

このキハ55 14は第2次車で後側車端部隅に丸く作られているのは長い車体同士の干渉を避けるためです。初期型の特徴であるバス窓に注目してください。

キハ26 137

写真2はキハ26形キハ26 137、1976/12/4国鉄山陰本線舞鶴駅。

キハ26形は平坦線区間の準急列車用としてキハ55形と同じ車体でエンジンを1台に減らして、1958年から194輌(1〜22、101〜272)が作られました。

このキハ26 137はヘッドライトがシールドビーム1灯に改造されています。

キハ26 210

写真3はキハ26形キハ26 210、1976/12/4国鉄山陰本線舞鶴駅。

このキハ26 210はヘッドライトが原型を保っています。デザイン的には原型の方が優れているのではないでしょうか。

キハ26 415

写真4はキハ26形キハ26 415、1975/8/24国鉄山陰本線京都駅。

キハ55系の2等車としてキロ26形が61輌、キロハ26形が15輌製造されました。後継のキハ58系急行用ディーゼルカーが就役するようになって、冷房の無いキロ26形やキロハ26形は2等車に格下げされました。写真4のキハ26 415はキロ26 15を格下げした車(現番号+400)で、後に郵便荷物気動車キユニ26 13に再度改造されています。1等車の特徴であるたくさん並んだ狭窓に注目してください。

キユニ26 8

写真5と6はキユニ26形キユニ26 8、1975/8/24国鉄山陰本線京都駅。

キロハ26 6として作られ、格下改造でキハ26 306となり、さらに郵便荷物車に改造されキユニ26 8となりました。晩年は写真のように一般気動車色となりましたが、首都圏色(所謂タラコ色)に塗られた例も多いようです。

キハ55系ディーゼルカーは準急用として華々しく登場しましたが、晩年は写真6のように普通列車に組み込まれてドサ回りでした。写真6は山陰線の京都始発ローカル列車でキユニ26と通勤用キハ35、一般型キハ25、準急格下のキハ26と雑多なディーゼルカーが連結されていました。

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