古い車輌の写真

マヤ検列車

マヤ検列車

RJ159 Web#=572 掲載2011/2/17

写真1〜3は電車によるマヤ検列車、1973/10/6国鉄東海道本線大阪駅。

大阪駅のプラットホームでクモハ73あたりの写真を撮っていると、クモニ13023とクモル23003に挟まれたマヤ34、つまりマヤ検列車がやってきて向かいのプラットホームに停車しました。

マヤ34はいろいろな動力車に牽引され、全国の国鉄線はもとより私鉄の各線にも入線、軌道状況を計測して安全性向上に大きな功績を残しました。

マヤ34は客車なのでいろいろな動力車に牽引されています。趣味誌やホームページ、ブログなどで報告された例だけでもディーゼル機関車、電気機関車、電車、気動車などが挙げられます。機関車の牽引する客車列車や貨物列車がなくなってきたためか、機廻し線が無くても方向転換が出来るように、前後に機関車や電車、気動車を連結してプッシュプル編成となる例が多いようです。

マヤ34 2005

写真4〜6はマヤ34形マヤ34 2005、1975/8/24国鉄東海道本線京都駅。

マヤ34形は高速で走行しながら軌道を計測するために作られた高速軌道試験車です。この軌道検測用列車は通称マヤ検列車と呼ばれ、作成する記録紙はマヤチャートと呼ばれます。走行中も狂いが少ない極めて強固な台枠に3台の台車が装備されており、台車の位相の変化で測定しています。

1959年に試作車としてマヤ34 1が作られ、1965〜1967年に2002〜2007、1978年に2008と2009、1981年に2010と合計10輌が就役しました。

長さが18.0mしかないのに強固な台枠に3台の台車を装備し、冷房用と計測用の電源として発電用ディーゼルエンジンが搭載されているために重くなっています。

現在ではキヤ95系気動車(JR東海)、E491系電車・E193系気動車(JR東資本)、キヤ141系気動車(JR西日本)などが後継車として就役しており、廃車が進んでいます。

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