古い車輌の写真

京阪電鉄 4 宇治線 500、600

554

RP359 Web#=579 掲載2011/4/15

写真1と2は550形554、1970/5/1京阪宇治線中書島駅。
1926年から1928にかけて1500形1501〜1522として作られました。
1929年に改番があり500形501〜522。
1967年に518〜522の5輌は運転台とモーターを撤去して中間サハの550形551〜555。

端面の雨樋に注目してください、特急用の1700系で導入された、正面の雨樋を少し下げるデザインが採用されています。このデザインは運転台を撤去し固定編成化する際も残されていました。

583

写真1と2は580形583、1970/7/5京阪宇治線宇治駅。

1929年に改番があり千位の1を除いて500形501〜522となりました。
1967年に513〜517の5輌は運転台を撤去して中間モハの580形581〜585となりました。
500形は車体の幅があったので大津線などに転属することなく1976年までに廃車となりました。

633

写真1と2は600形633、1970/5/1京阪宇治線宇治駅。

1957年に川崎車輌でクハとして1650形1651〜1660の10両が製造されました。全金属車体でしたがウインドウシルがあり、正面は張上屋根、ヘッドライトは屋根に埋め込まれていてなかなか好ましいデザインでした。

1650型は10両共旧600形と旧700型の電装品や台車を転用して電装化され、600系の630形に変更されました。

1983年に架線電圧が1500Vに昇圧されたときに、車輌不足を補うために1800形に改造(633は1805へ)されました。この際に戸袋窓が埋められヘッドライトが2灯化されて原型を失いました。

車体の強度不足で冷房装置を搭載することが出来ず、1989年までに廃車となりました。