古い車輌の写真

京阪電鉄 5 宇治線 1000

1009

RP360 Web#=580 掲載2011/4/16

写真1〜3は1000形1009、1970/7/5京阪宇治線宇治駅。

2代目の1000系は戦前の1937年から戦後の混乱期1946年まで38輌が作られました。車体はノーシル、ノーヘッダーで張り上げ屋根の平滑なものでした。メーカーは日本車輌製造本店、汽車会社、川崎車輌、田中車輌とその後身である近畿車輛の4社に渡っていました。

1000系は片方が流線型の妻面を持っていて座席がクロスシートの1000形、ロングシートの1100形、両方の妻面が貫通型になった1200形と1280形、制御車の1500形の5形式から成っていました。デビュー当初は丁寧で滑らかな車体とリノリウム貼りの床板、クリアラッカー仕上げのチーク材で作られたインテリアを持つ豪華な車輌でしたが、戦争中から戦後の混乱期に作られた車輌は仕上げや材料も粗末になって行きました。

戦後は1950年から1956年まで特急列車に使われていましたが、1810系の登場で特急運用を離れ、クロスシートをロングシートに改造、貫通側の運転台も撤去されて急行列車に使われるようになりました。その後2000系などの新鋭車の登場で交野線や宇治線の支線区の普通列車、近鉄京都線乗入運用などで使われていました。

この2代目1000系は1968年から1970年にかけて廃車となりましたが、主要な機器と新造した車体を組み合わせて2代目700形が44輌作られました。

1010

写真4は1000形1010、1970/7/5京阪宇治線宇治駅。

その700形も1500V昇圧に伴って1978年に廃車になりましたが、今度はその車体と新造した機器を組み合わせて3代目の1000形が42輌作られ現在も活躍中す。3代目1000形は1991年から2400系に準じた車体改修工事が行われました。外観では2灯の大型ヘッドライトが小柄な角型シールドビーム2灯に変更されたのが目立ちます。

1284

写真5は1280形1284、1970/7/5京阪宇治線宇治駅。

1964年〜1965年に制御車として作られた1500形1515〜1518を電装し中間電動の1280形1281〜1284となりました。また1968年には貫通型として作られた1200形1203と1204の運転台を両方とも撤去して中間電動車1285と1286となりました。

1506

写真6は1500形1506、1970/7/5京阪宇治線宇治駅。

1500形は1958年に運転台が撤去され中間車に改造されました。

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