古い車輌の写真

京阪電鉄 9 大津線 貨物電車

122

RP364 Web#=584 掲載2011/4/23

写真1〜4は122形122、1977/4/18京阪電鉄錦織車庫。

122は1934年に京阪電鉄の守口工場で手持の電装品や台車を利用して製造されました。

1961年まで60形による天満橋から浜大津までの直通列車が運行されていて、京阪本線と大津線は三条駅で直結していました。1968年ごろまで122は京阪本線から大津線まで運行可能な貨物電車として、守口車庫を基地として活躍していました。1970年までに京阪本線と大津線が分離される際に122は錦織車庫に転属されました。

その後1997年の大津線1500V昇圧に伴って廃車になるまで、122はバラスト輸送など使用されていました。

122が履いていた台車は260系初期車の竣工時に履いていたものと同じで、京阪電鉄が創業の時にアメリカのブリル社から輸入した1910年製の台車でした。122の台車は1997年に大津線で廃車となった260形261と262の台車と共にアメリカ合衆国のシーショア・トロリー博物館( Seashore Trolley Museum )とミネソタ博物館に無償譲渡され電車のリストアに使われたそうです。

写真5は番号不詳の廃車体、1968/12/25京阪電鉄四宮車庫。

車庫の裏手で見つけた廃車体です。車体の標記は完全に消えておりました。果たして電車の車体なのでしょうか。20形や70形の廃車体ではないようですが、これの正体をご存知の方は教えてください。