古い車輌の写真

加悦鉄道 6 キハ51、キハ101

キハ101

RP370 Web#=590 掲載2011/4/29

写真1はキハ101形キハ101、1976/12/4加悦鉄道加悦機関庫。

加悦鉄道10周年を記念して1936年に日本車輌で新造した半鋼製ガソリンカー。
全長11.7m、自重14.5t、珍しい片ボギー、定員50名。ウォーケシャー社製ガソリン・エンジンエンジンを搭載、戦時中は木炭による代燃装置を載せていました。
1968年に東日本重工(後の三菱重工)製のDB-7型エンジン85Psに載せかえられました。
2004年に復元され加悦SL広場で動態保存されています。

キハ51

写真2〜4はキハ51形キハ51、1976/12/4加悦鉄道加悦機関庫。

1936年に芸備鉄道(現在にJR芸備線)が日本車輌で製造した40900形キハユニ18。
1937年の第2次買収により国鉄籍となりキハユニ40920形キハユニ40921。買収後も暫くは芸備線で使われていましたが、戦争によるガソリン入手難で使えなくなりました。

1952年に船木鉄道へ払い下げられ、日野自動車製のDA58型ディーゼルエンジンを搭載してディーゼルカーとなりました。船木鉄道ではキハニ50形キハニ51となりました。
1960年の船木鉄道廃止に伴い加悦鉄道へ譲渡、キハ51となり旅客輸送に活躍しました。
1985年に加悦鉄道が廃止となりましたが、加悦SL広場で大切に保存されています。
1994年に復元されましたが、このときにキハユニ51となっています。

写真3で見られるように荷物デッキはこちら側が原型で、他方はバケットの内側に板が張られています。

全長17.1m、自重21.5t、定員109名、台車アーチバー式2軸ボギー、日野自動車製のDA58型ディーゼルエンジンで出力120Hp。

華奢なアーチバー式台車、低い位置に取り付けられたヘッドライト、デッキに設置された透けて見えるバケットとローカル私鉄の気動車の典型でしょう。残念ながらヘッドライトにシールドビームが埋め込まれていますが、復元工事の際には原型に復してします。