古い車輌の写真

有田鉄道 2 キハ210

キハ210

RP381 Web#=600 掲載2011/5/16

写真1〜5はキハ210形キハ210、1971/10/24有田鉄道金屋口車庫。

1936年鉄道省大宮工場製キハ42000形キハ42037として竣工。当初はGMH17型ガソリンエンジンを搭載。
1949年有田鉄道に譲渡後DA55型ディーゼルエンジンに換装され、さらにDMF13型エンジンに換装。

前ページのキハ07 206と207は戦後に作られたため、溶接構造でリベットの無い平滑な車体と屋根に埋め込まれたヘッドライトを持っていました。このキハ210は戦前に作られたため、リベットだらけの車体と屋根の上に高々と掲げられたヘッドライトを持っていました。

全長19.7m、自重28.0t、定員128名、台車はガソリンカー用のTR-29型2軸ボギー、エンジン形式DMF-13、出力120Hp。

この写真を撮影した時は主力車が前ページのキハ07 206と207に代わっており、キハ210は金屋口駅の側線に放置されていました。全検上がりのピカピカになったキハ07 206と207と比べて、予備車としても使えないような哀れな状況で草むらの中に置かれていました。

僅か5.6Km、しかも自社のバスを使って鉄道輸送の代わりにバス代行が多い路線に必要なディーゼルカーは2輌で十分だったと思われます。このような形で予備車を3台も保有していたのはなぜでしょうか。