古い車輌の写真

有田鉄道 4 キハ201

キハ201

RP383 Web#=602 掲載2011/5/19

写真1〜3はキハ200形キハ201、1971/10/24有田鉄道金屋口車庫。

このディーゼルカーは140輌も製造されて好評だった鉄道省のキハ41000形ガソリンカーを元に、車体を短縮してローカル線で貨車を1輌連結できるようにしたキハ40000形が前身です。しかし山間の急勾配区間ではエンジンが非力なためにオーバーヒートを起こし成功作とは言えず、30輌しか作られませんでした。

1934年に日本車輌製造本店で鉄道省キハ40000形キハ40001として竣工。
1949年一畑電気鉄道立久恵線に譲渡されキハ3。
1955年にエンジンがGMF-13型ガソリンエンジンからDMF-13型ディーゼルエンジンに換装。
1966年に有田鉄道に譲渡、キハ201。

この写真を撮影した1971年にはご覧のようにボロボロで、金屋口の側線の最奥に放置されていました。車内に積み込まれたタンクのようなものは何でしょうか? 除草剤のタンクにしては少し大きすぎるようです。

全長12.2m、自重19.4t、定員75名、駆動側台車はTR-27、付随台車はTR-29形バーフレームの2軸ボギー、エンジン形式はDMF-13で出力120Hp。

御坊臨港鉄道 キハ202

写真4は御坊臨港鉄道キハ41000形キハ202、1971/10/24御坊臨港鉄道御坊駅。

1933年田中車輌製で作られた鉄道省キハ41000形41328。当初はGMF-13型エンジンを搭載するガソリンカーでした。
1957年国鉄で改番がありキハ04型キハ04 29。
1961年に一畑電鉄に譲渡され、もと大社宮島鉄道であった立久恵線でキハ5。
1965年水害のために一畑電鉄立久恵線が廃止されると、有田鉄道に譲渡されキハ202として就役しました。
その後に御坊臨港鉄道(現在の紀州鉄道)に譲渡され、キハ41000型キハ202と番号はそのままで使用されました。上記のキハ201と同じ日に撮影したのですが、ボロボロのキハ201とは異なり全検上がりのピカピカの車体でした。
全長16.4m、自重22.8t、定員109名、台車はTR-26型バーフレーム、エンジン形式はDMF-13で出力120Hp。