古い車輌の写真

福井鉄道南越線 2

デキ1

RP011 Web#=63 掲載2008/2/7

写真1は1977/3/21に福井鉄道南越線の起点社武生駅で撮影した貨物用の電気機関車デキ1です。濃い青色に塗装されていて、ちょっと寸詰まりで腰高なのは電車用の台車を履いていたからでしょうか。1935年に芝浦製作所で作られ1986年に廃車となりました。

閑散線区ではこのような小型の電気機関車でも貨物営業に使うことが出来たのでしょう。写真を撮ったのは早春で構内のあちこちに根雪が残っており、このデキ1にもまだスノープラウが取り付けられたままでした。この電気機関車の本来の役割はどうも除雪作業だったのではないでしょうか。

写真2は正面から撮影したデキ1です。ボンネットの上にエアタンクが搭載されており、ますます腰高な印象を強めております。

写真3は初夏の1973/6/3に撮影したデキ1です。除雪作業は当分無いので、スノープラウを取り外して夏草が茂る駅の外れの側線に押し込まれていました。

モハ111

写真4は1973/6/3に撮影したモハ111です。この電車だけは特別に強力なモーターを搭載していて、よく電気機関車代用として短い貨物列車の牽引に使われました。モハ111は1927年に福武電気鉄道(福井鉄道の当時の社名)が目黒蒲田電鉄(現東急)から購入した電車を改造(原型を留めないぐらいの大改造)したものであり廃線まで活躍しました。幕板の広い独特の形をしています。

モハ51

1973/6/3に社武生駅の側線で撮影したモハ51です。福井鉄道鯖裏線(セイホ、でも現地の通称はサバウラ)の前身である鯖浦電気鉄道が1940年に作った電車です。

この頃はもう既にモハ51は使われていませんでした。

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