古い車輌の写真

阪神電鉄 6 貨物電車

151

RP394 Web#=614 掲載2011/6/4

写真1と2は151形151、1977/4/3阪神電鉄尼崎車庫。

阪神電鉄の小型貨物電車の履歴は1921年の321形と331形まで遡ります。
1921年に木造の321形321〜330の10輌と331形331〜370の40輌が新造され、阪神電鉄は路面電車から郊外電車に脱皮しました。
1934年から1935年にかけて301形グループは鋼体化工事が実施されました。貨物電車に改造されたのはこのグループの中で1121形1121〜1140の一部です。

1965年に武庫川車両工業で1121形1140から改造されました。大阪側運転台の屋根が低屋根化され、黄色と黒(阪神タイガースカラー!)のフレームに載ったクレーンが設置されていました。積載荷重は7tでした。
1986年に新造された201形と202形無蓋貨物電車に置換られ廃車となりました。

152

写真3と4は152形152、1977/4/3阪神電鉄尼崎車庫。

1965年に武庫川車両工業で1121形1138から改造されました。大阪側運転台の屋根が低屋根化され、屋根上に黄色と黒(阪神タイガースカラー!)の架線修理用足場が設置されていました。

架線修理となると饋電停止(キデンテイシ 電気の供給を停めること)が行われます。152は架線修理が必要な地点まで151か154に牽引されて到着し、饋電停止後は152に搭載している2tのバッテリーで走行します。152にはパンタグラフが搭載されていないことに注目してください。
1977年に廃車となりました。

154

写真5は154形154、1977/4/3阪神電鉄尼崎車庫。

1962年に阪神電鉄に尼崎工場で1121形1136から救援車に改造され、110となりました。
1966年に武庫川車両工業で無蓋貨物電車に再度改造されました。151とほぼ同じ使用でしたが、クレーンを持たないので積載荷重が大きく8tとなりまた。
1986年に新造された201形と202形無蓋貨物電車に置換られ廃車となりました。

161

写真5は161形161、1977/4/3阪神電鉄今津駅側線。

1966年に日立製作所で製造されたバラスト撒布用ホッパ車で積載荷重は25t、国鉄のホキ800形同系車でした。バンドン式密着連結器も装備していて151系貨物電車とモーターカーの療法に連結可能でした。
1988年には161が保線用の機械扱のダンプトロリーに置換られて廃車となりました。

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