古い車輌の写真

上田交通 別所線 2 モハ5251

モハ5251

RP396 Web#=616 掲載2011/6/7

写真1と2はモハ5251形モハ5251、1976/6/4上田交通別所線上田駅。

1928年に株式会社上田温泉電軌(後に初代上田電鉄→上田丸子電鉄→上田交通→2代目上田電鉄)が日本車輌製造でデナ200形201〜203の3両を製造しました。
1943年合併で上田丸子電鉄となりましたが、番号はそのままでした。
1945年トロリーポール集電からパンタグラフに改造。
1950年改番でモハ5250形5251〜5253となりました。
1986年1500V昇圧に伴い廃車となりました。

全長14.7m、自重32.7t、定員100名、台車は日本車輌製D-16形イコライザー式、出力75KwX4。半鋼製車が登場した頃は木造車の設計手法を引き継いでいて、 床下には木造車と同様の台枠垂下を防ぐターンバックル付クイン・ポストが取り付けられていました。端面が独特のカーブとなっているシングルルーフでお椀型ベンチレーターを装備していました。

モハ5252

写真3と4はモハ5251形モハ5252、1976/6/4上田交通別所線上田原駅。

このページのモハ5251+5252の編成は昇圧前のお別れ運転に使われて、廃車後はそのまま別所温泉駅の留置線に自力回送されパンタグラフを降ろして静態保存されていまた。その後痛んできたモハ5252は補修をして資料館として保存されています。
2011年にモハ5251は地元の上田市にあるさくら国際高等学校に譲渡され、保存活用されることとなりました。

モハ5253は2005年に長野計器株式会社が引き取って復元工事を行い静態保存されています。

モハ5250形はお洒落な丸窓があり、古い木製のインテリアなどでファンの人気も高い電車でした。

長野電鉄 モハ132

写真5は長野電鉄モハニ130形モハニ132、1976/6/5長野電鉄須坂駅。

初期の半鋼製車は技術的な制約のためか、メーカーが異なっていても同じようなデザインでした。写真5は河東鉄道→長野電鉄で活躍していた例です。

近鉄伊賀線 モニ5183

写真6は近鉄伊賀線モニ5180形モニ5183、1972/1/13近鉄伊賀線上野市駅。

1926年に川崎造船所で6輌作られ、初代伊賀鉄道→大阪電気軌道→参宮急行電鉄→近畿日本鉄道伊賀線で活躍していたモニ5181形5183です。

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