古い車輌の写真

北陸鉄道石川総線 3 モハ3710、モハ3730

モハ3704

RP405 Web#=625 掲載2011/6/27

写真1はモハ3700形3704、1977/3/21北陸鉄道石川総線鶴来車庫。

モハ3711

写真2と3はモハ3710形3711、1977/3/21北陸鉄道石川総線鶴来車庫。

1925年に金沢電気軌道が汽車会社東京支店でデハニ101形デホニ101〜104を新製しました。リベット締めの車体を持つ初期の荷物室を持つ半鋼製電車でした。
1949年合併により北陸鉄道が発足し、一斉改番が実施され石川総線所属のデホニ101形デホニ101〜103はモハニ1500形モハニ1501〜1503、浅野川線所属のデホニ104はモハニ1300形モハニ1301となりました。モハニ1301は石川総線復帰時にモハニ150形に編入されモハニ1504となりました。

1950年から荷物室の撤去が行われモハ1500形モハ1501〜1504。
1963年モハ1502と1504は台枠と屋根、主要機器を流用して自社工場で写真2と3の車体を新製し、モハ3020形モハ3021と3022になりました。貫通扉上部が屋根に食い込むという異様な妻面を持っていました。
1964年に制御器とモーターをモハ3700形と同じ仕様のものに交換してモハ3710形モハ3711と3712に改番されました。
1978年にモハ3740形の入線に際して主要機器をモハ3743と3744に提供して廃車解体となりました。

モハ3731

写真4はモハ3730形3731、1977/3/21北陸鉄道石川総線鶴来駅。

1956年に日本車両でサハ1000形サハ1001と1002の2両が新造され、石川総線に配属されました。直ぐに電装する予定で乗務員扉やパンタグラフ台を装備していましたが、なぜか長らくサハのままで運用されていました。
1966年になって名古屋鉄道から譲渡された中古品の台車と電装品でモハ3730形モハ3731と3732に改番。同時に前後に貫通扉が設けられ、正面窓がHゴム化されています。

モハ3732

写真5はモハ3730形3732、1977/3/21北陸鉄道石川総線鶴来車庫。

1990年に7000系が入線しモハ3732が代替廃車。
1996年に休車状態で永く残存していたモハ3731が廃車となりました。