古い車輌の写真

北陸鉄道石川総線 6 ED301

ED301

RP408 Web#=628 掲載2011/7/13

写真1〜4はED300形ED301、1977/3/21北陸鉄道石川総線鶴来車庫。

石川総線に属する金名線沿線の手取川の支流である大日川で、大日川ダムと大日川第1、第2発電所の建設が1952年から始まっていました。そのため大量の資材輸送に備えて、従来の小型凸形電気機関車2輌に加えて、箱形車体を持つ大型電気機関車が建造されました。

1954年に東洋工機で新造され、2010年に廃車となるまでずっと石川総線に所属していました。当初はトロリーポール集電で就役しました。この写真の台車は本来国鉄キハニ36450形電気式気動車(日本版ガスエレクトリックカー)の動力台車として作られたものです。2台が大井工場で放置されていたのを東洋工機が払い下げを受け、大きく改造してTR改形と称していたものです。

1960年石川総線の架線改修工事が完成、トロリーポールとZ型パンタグラフの併設を経て普通の菱枠形パンタグラフ集電に改造。
1976年に石川総線での貨物営業が廃止、ED301は冬季の除雪用としてデッキに大きな取付枠を設置して大型スノープラウを装着したまま待機するようになりました。

1994年に台車とモーターが西武鉄道から購入したFS342に、制御器とブレーキも手持ちの電車用に取り換えられました。その結果全長11.6m、運転整備重量30.0t、直流600V、出力120kW×4=480kWとなりました。

2010年に廃車となり、鳥取県八頭町の若桜鉄道若桜線隼駅で保存されるようになりました。

DL1

写真5は除雪用モーターカー、1977/3/21北陸鉄道石川総線新西金沢駅。

1966年富士重工業製のモーターカー。保線列車や除雪に使用されていました。

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