古い車輌の写真

広島電鉄市内線 1

RP413 Web#=633 掲載2011/7/19

写真1は宮島線直通車2512と元神戸市電1153、1972/5/1市内線広島駅。

1912年に広島電気軌道株式会社が宇品線の一部と白島線を開業。当初50輌もの100形101〜150が開業に備えて準備されました。このあと次々と新しい路線の開業、複線化が続きます。

写真2は宮島線直通車2502、1971/5/1市内線広島駅。

1917年広島瓦斯(現在の広島ガス)と合併して広島瓦斯電軌株式会社となりました。
1922年宮島線の一部が鉄道線として開業。
1931年宮島線が全通。
1937年千田車庫で火災。
1942年国の政策で広島瓦斯電軌の交通事業部門が分離されて広島電鉄とりました。
1944年に皆実線が開通し現在の路線網が完成。

写真3は元大阪市電の907と広島電鉄オリジナルの769、1971/5/1市内線広島駅。

1945年8月6日に人類史上初の原子爆弾が広島市に投下され、広島電鉄市内線は大きな被害を受けて全線が止まりました。当時在籍車119輌の内全焼23輌、大破23輌、中破24輌、小破36輌で被害のなかったのは僅かに13輌だけでした。しかし8月9日には宮島線用の機器を移設して、己斐から西天満町までの間で宮島線用の高床車で運転を再開しました。
1948年までにすべての路線で営業が再開されました。

写真4は元神戸市電の1154、1972/5/1市内線広島駅。

広島電鉄は大都市で次々と廃止になった路面電車を導入しています。
1966年大阪市電より750形と900形。
1971年神戸市電より570形1100形、1150形。
1975年西日本鉄道北九州線より3000形と京都市電より1900形。
1982年ドイツのドルトムント市より2000形。
1988年ドイツのハノーバー市より2代目200形。

写真5は宮島線に乗り入れている2005、1972/5/1宮島線広電荒手車庫前駅(現在の商工センター入口駅)。

1922年鉄道事業法が適用される鉄道線として宮島線が開通。
1958年市内線と直通運転が始まりました。
1991年鉄道線としての高床電車の運用が終わりました。営業距離16.1Km、22駅もある宮島線ですが、すべて市内線用低床式の路面電車が乗り入れて来ることになりました。今では日本最大の路面電車ネットワークとなっています。

広島電鉄の工場に設置されていたトラバーサー。これはとても短くてボギー台車片方分しか乗せることができません。

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