古い車輌の写真

広島電鉄市内線 2 350、500、550、570

352

RP414 Web#=634 掲載2011/7/20
写真1は350形352、1971/5/1市内線広島駅。

1958年広島電鉄がナニワ工機(現在にアルナ車両)で850形851〜853の3輌製造。塗装は市内線標準色でしたが、貸切列車として宮島線直通できました。
1962年宮島線へ定期直通運用が始まり、塗装がピンクの直通色に変更されましたが、後に市内線標準色に戻されました。
1971年350形351〜353に改番。1975年ワンマン化。
1984年冷房化。現在でも市内線で全車が活躍中。

502

写真2は500形502、1971/5/1市内線広島駅。

1954年広島電鉄がナニワ工機で500形501〜505の5輌を市内線用として製造。
1974年ワンマン化。1984年冷房化。
2001年に3000形連接車が入線し、502が廃車。

503

写真3は500形503、1971/5/1市内線広島駅。

2003年に3000形連接車が入線し、残っていた500形全車が余剰となり廃車。

551

写真4は550形551、1971/5/1市内線広島駅。

1955年広島電鉄がナニワ工機で全金属製車体の550形551〜555の5輌を市内線用として製造。この内写真4の551だけがアメリカの新型路面電車PCCカーの影響を受けて、間接制御、出力30kw×4=120Kw、新型台車FS69形を装備していました。また551だけが宮島線への直通運転ができました。
1958年から写真1の850形とともに貸切運用として宮島線に直通運行。その後2000形や2500形の増備に伴い市内線に戻されましたが、故障多発のために直接制御に改造、台車もブリルの中古品となりました。
1974年ワンマン化。1983年冷房化。2001年に3000形連接車が入線し、502が廃車。
他の550形はすべて廃車となりましたが、この551は休車で現在も保管中です。

571

写真5は570形571、1971/5/1宮島線荒手車庫で改造工事待の時に撮影。

1923〜1931年に神戸市電はボギー車500形J車551〜562、K車563〜587、L車588〜597の合計47輌を新造しました。
1945年に神戸市は大空襲を受け、上記500形中22輌が被災廃車。残る25輌で欠番を埋めるための改番が行われました。
1958〜1962年に大阪車輛工業で新造車扱いで更新修繕、大きく外観が変化し、再度改番が実施され571〜592となりました。
1973年写真5の571は広島電鉄の571として前面方向幕を大きくする改造を受け竣工。
1998年に冷房化改造を受けることなく廃車となりました。

592

写真6は570形592、1971/5/1宮島線荒手車庫で改造工事待の時に撮影。

1971年に写真6の592は582と改番されて竣工、元神戸市電J車557(神戸市電で改番があり592)。
後に冷房化され582だけが現在も在籍しています。

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