古い車輌の写真

国鉄F級電気機関車 4

EF30 1

RJ173 Web#=648 掲載2011/8/31

写真1はEF30形EF30 1、1969/9/20国鉄門司機関区。

EF30形は関門トンネルを通過するために22輌造られた直流電気機関車で、先行試作車のEF30 1は車体にコルゲートがありません。交流電化されている門司駅構内を通過しなければならないので、交流区間では450kwという自走できる程度の出力しか与えられていませんでした。直流区間の出力は1800kwで関門トンネル内にある22パ−ミルという急勾配でも重連で1,200tの貨物列車を牽き出すことができました。

このEF30 1は福岡県北九州市門司区の和布刈公園(メカリ)公園で静態保存されています。

EF64 12

写真2はEF64形EF64 12、1976/6/5国鉄信越本線長野駅。

EF64形は出力2550kwの勾配区間用直流電気機関車として1980〜1982にEF64 1〜79、1001〜1053の132輌が作られました。これは国鉄が開発した最後の電気機関車となります。EF64 12は第1次量産車として1965年に造られました。

EF64 63

写真3はEF64形EF64 63、1976/6/5国鉄信越本線長野駅。

EF64 63は第7次量産車として1973年に造られました。運転台の屋根の突起はこの第7次車から採用された運転室換気用扇風機です。

EF81 116

写真4はEF81形EF81 116、1979/10/8国鉄東海道本線大阪駅。

EF81形は異なる方式で電化が行われてしまった日本海縦貫線で50Hzと60Hzの交流電化区間と直流電化区間を通して走行できる3電源方式の電気機関車として1968年から1979年にかけてEF811〜152、301〜304(関門トンネル用ステンレス車体)の156輌が製造されました。JRになってからも501〜503(日本海縦貫線用)と451〜455(関門トンネル用で普通鋼車体)の8輌が増備されました。