古い車輌の写真

国鉄ボンネット特急 2

クハ161-5

RJ174 Web#=650 掲載2011/9/9

写真1はクハ161形クハ161-5、1972/5/24国鉄長野工場。

1962年に151系の車体と157系の機器を組み合わせて、上野〜新潟特急「とき」用として15輌(1編成+予備車6両)が作られました。クハ161形は冬季にスノープローを取り付けるためにスカートが短くなっています。ボンネット上部に151系との識別のため赤い線が入っていました。

サロ180-6

写真2と3はサロ180形サロ180-6、1972/5/24国鉄長野工場。

1961年にサロ150形のこちら側に回送用の簡易運転台とヘッドライトを設置する改造が行われました。

1965年に161系15輌全てが181系40番台に改造され、161系は登場後僅か3年で消滅してしまいました。同じころに先輩格の151系も性能を統一する改造を受けて181系に編入されました。このサロ180-6はサロ150-6から改造されました。

クモハ590-1

写真4はクモハ590形クモハ590-1、1972/5/24国鉄長野工場。

1970年に国鉄が曲線区間の高速化を狙って振子式車両の試験車として試作した高速試験用交直流両用電車です。当初はアルミニウム合金製3車体4台車で1輌扱いの連接構造で、クモハ591形クモハ591-1と称していました。
1971年に通常のボギー構造2両固定編成へ郡山工場改造されました。中間車を外し、連結面寄りに長さ3mの普通鋼製車体をボルトでつないでいます。これで長さ44.9mの3車体連接車から、長さ17.2mの普通のボギー車2両編成となりました。
1973年ごろに機械式ガスタービン動車に改造する計画がありました。
1975年ごろに電気式ガスタービン動車に改造する計画があったのですが、どちらも実施には至りませんでした。
1980年に廃車解体となりましたが、その試験の成果は381系振り子電車となって、急曲線を抱えた地方線区で特急列車のスピードアップの貢献しています。

クモハ591-1

写真5はクモハ591形クモハ591-1、1972/5/24国鉄長野工場。

長野工場のクモハ591を外から見たのは新婚旅行の途中で、花嫁をほったらかしにしてC56、クモハ591、クハ161、ED21などを仕留めました。毎年の結婚記念日には、ず〜っと後々まで恨みの語り草になってしまいました。