古い車輌の写真

下津井電鉄 4 ホジ3、ホハ、ワフ2

ホジ3

RP423 Web#=657 掲載2011/10/2

写真1と2はホジ3、1975/5/25下津井電鉄下津井車庫。

1955年に井笠鉄道が半鋼製2軸ボギーディーゼルカーをホジ1〜3の3輌を新造しました。ホジ1と2は日本車両製、ホジ3だけは富士重工製です。仕様は全長11.7m、自重12.3t、出力60hp、定員70名。

下津井電鉄では部分廃止時の線路撤去工事用に購入されましたが、エンジンの不調でほとんど使用されなかったようです。全線が廃止となるまで下津井の車庫内で井笠鉄道の塗装のままで保管されていました。廃線後は下津井駅で保存されています。

井笠鉄道時代のホジ3

写真3は井笠鉄道時代のホジ3、1970/5/10井笠鉄道笠岡駅。

まだ井笠鉄道で活躍していたころのホジ3で、目の覚めるような明るい赤色一色の塗装でした。井笠鉄道の路線はほとんど勾配もなく、非力なディーゼルカーでも満員の客車を牽引していました。

ホハ

写真4はホハ、1975/5/25下津井電鉄下津井車庫。無蓋車の後ろに小型の客車の廃車体が写っています。

下津井軽便鉄道が最初の茶屋町〜味野町間開業に備えて、大阪の清水鉄工所でホロハ1と2、ホハ1〜4、ホハフ1と2の8輌の木造ボギー客車を新造しました。全長7.0m、自重3.5〜3.6t、定員40名、シングルルーフでオープンデッキでした。この廃車体は番号が読み取れませんでしたが、1953年から1958年にかけて廃車となった清水形の一員だと思われます。

ワフ2

写真5はワフ2、1975/5/25下津井電鉄下津井車庫。

1936年加藤車輛製、風変わりな足回り、特徴のある屋根の断面形状と車体の半分がオープン構造になっているのに注目してください。当初は鮮魚を運ぶために作られたと言われていますが、晩年はハシゴを搭載して架線修理車となっていました。