古い車輌の写真

江若鉄道 3 DD13

別府鉄道 DD13 51

RP427 Web#=661 掲載2011/10/8

写真1は別府鉄道 DD13 51、1970/3/11別府鉄道別府港機関区。

1957年に江若鉄道が汽車製造株式会社でDD13 51を製造しました。国鉄の入換用ディーゼル機関車量産計画に参加していた汽車会社が、1958年からの量産に先だって先行試作車として製造したといわれています。しかし2台搭載しているエンジンが独立して2軸を駆動する、つまり必要ならば片方のエンジンを停止して370HPのDBとして走れる独特の機構を持っていたので、先行試作車と評価してもいいものか疑問です。

写真2は別府鉄道 DD1351が後補機、1970/3/11別府鉄道土山線別府港駅〜土山駅間。

1969年の江若鉄道廃止に伴い別府鉄道に譲渡されました。江若鉄道に在籍していたころのDD13 51を撮影する機会は有りませんでした。別府鉄道に来てからは、写真のような重量貨物列車を牽引して活躍していました。

国鉄DD13

写真3は国鉄DD13 45、吹田第一機関区。

写真3は第1次量産型のDD13で、まだぶどう色に黄色の帯という旧塗装を纏っています。僅か50トンほどの重量でブレーキが4軸しかないという740HPの非力なディーゼル機関車が、D51やD52に伍して吹田ヤードで入換作業をこなしたとは思えません。全長13.6m、自重56.1t、DMF31S型エンジンで出力370PSX2。

DD13 52

写真4はDD13 52、1968/12/25江若鉄道三井寺下(ミイデラシタ)車庫。

1962年に江若鉄道が汽車製造株式会社に発注した増備車で、同じ頃に量産されていた国鉄のDD13 112〜264と同じ仕様で製造されました。この写真を撮影したのは全検直後で、ダークグリーンに白帯という美しい塗装が輝いていました。

岡山臨港鉄道 DD13 52

写真5と6は岡山臨港鉄道DD13 52、1975/5/26岡山臨港鉄道南岡山車庫。

1969年の江若鉄道廃止に伴い岡山臨港鉄道に譲渡され、同じ番号で活躍しました。
1984年の岡山臨港鉄道廃止に伴いすぐ側にある水島臨界鉄道に譲渡されました。主な目的は部品の剥ぎ取り用で、車籍はもらえずに側線の片隅で長らく放置されていましたが、いつしか解体されたようです。