古い車輌の写真

東武鉄道の古典貨車 1

ワ341型 ワ342

RP016 Web#=70 掲載2008/2/13

東武鉄道にはピーコックやネルソンのほかに魅力あふれる古典貨車がまだまだ元気に活躍していました。東武鉄道伊勢崎線館林駅の貨物側線で1963/3/31撮影。中学校を卒業したばかりなので、カメラはハーフサイズのオリンパス・ペンS。したがって粒子の粗さとカメラブレはご容赦下さい。

写真1はうんと古い感じのする縦羽目板の木造有蓋貨車ワ341型ワ342です。

ワ101型 ワ106

写真2は横羽目板のワ101型(?)ワ106です。妻面の補強材がカタカナのハ字状に開いています。扉には社紋と社番のほかにブレーキシリンダーなしという+の記号と武州原谷・下板橋間専用という運用に関する標記が書かれています。

ワ301型 ワ309

写真3はワ301型ワ309です。リベットがたくさん打たれた鋼製の扉が特徴です。積み込んだ貨物に関するメモ書きが車体に達筆な白チョークで記されています。車番の下の2重線は国鉄直通の社車をあらわしています。車番の上に所属している鉄道名と社紋が書かれています。

テ121型 テ124

写真4はテ121型テ124です。水濡れを嫌う袋入りの石灰を積載するためにこの種の鉄製有蓋車がたくさん在籍していました。扉には積み込み担当者のメモ書き「3/29菰(こも=藁の袋)」が白いチョークで記されています。

テ3型 テ16

写真5はテ3型テ16です。この写真のように石灰を多く取り扱っている貨車は白い汚れがありますが、それ以上に回りの機関区建屋、道床、枕木(ほとんど見えない)までも白っぽくなっているのに注目してください。レイアウトなどで再現する場合、この基礎的な白を念頭において仕上げないと極めて不自然で人工的なわざとらしさが目立ちますでしょう。

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