古い車輌の写真

南海電鉄 1 1201

1201

RP450 Web#=684 掲載2012/1/14

写真1はモハ1201形1201、1970/11/3南海電鉄天王寺支線今池町駅付近。

南海鉄道は1934年〜1943年に普通列車用として18m級の半鋼製車モハ1201系を合計72輌製造しました。木造車の鋼体化名義、新造、火災被災車の復旧、戦災復旧と出自はいろいろで、メーカーも自社天下茶屋工場、日本車輌製造、汽車製造会社東京支店、川崎車両、木南車両と多岐にわたっていました。戦災復旧として車体の製造が富士車輌や川崎重工業泉州工場でも行われました。

写真2はモハ1201形2連、1970/11/3南海電鉄南海線天下茶屋駅。

1201系はモハ1051形やモハ1021形から編入されたもの、クハ1901形を電装したもの、モハ1551へ改造されたもの、モハ1551からモハ1201形に戻されたもの、クハ1901を改造してサハ1901形にしたものなどがありその経歴は複雑怪奇(難解電車!)です。

1201

写真3はモハ1201形1201、1970/11/3南海電鉄南海線天下茶屋駅。

1973年に南海電鉄南海線と高野線の架線電圧が600Vから1500Vに昇圧することとなり、1201系は貴志川線へ転属する10輌を除いて廃車となりました。
1995年に貴志川線でも冷房装置を搭載した2270系(旧ズームカー)が導入されたため古い1201系は廃車となりました。

1210

写真4はモハ1201形1210、1970/11/3南海電鉄天王寺支線今池町駅。

写真1〜4の1201系は晩年に天王寺支線で運用されていたものです。南海電鉄天王寺支線は大阪市営地下鉄堺筋線の延長工事の結果1984年に南海線と接続しない孤立路線となり、1993年に廃止となりました。

1225

写真1はモハ1201形1225、1971/9/1南海電鉄天王寺支線今池町駅。

晩年の1225ですが、運転台が撤去されています。

1047

写真6はモニ1045形1047、1971/9/1南海電鉄天下茶屋車庫。

モハ1201系で廃車からの電装品を再利用してクハ1911をモニ1045形1047に改造し、南海本線の荷物列車に使用された例もありました。

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