古い車輌の写真

南海電鉄 2 1251

1262

RP451 Web#=685 掲載2012/1/15

写真1〜3はモハ1251形1262、1971/9/1南海電鉄天下茶屋車庫。

1931年から南海鉄道は古くなった木造車の鋼体化扱いで15m級の小型半鋼製電車を製造しました。最初はモハ121形19輌とクハ715形1輌で、大きさが急曲線の多い山岳路線である高野線での運用によく適合していました。
1938年からはモハ1251形として14輌作られました。
1948年から1251系は戦災または事故復旧扱いで47輌も作られました。

モハ1251系はたくさんの派生的な型式があり、その経歴は南海線用のモハ1201系よりも複雑でした。関連する形式はモハ121形、クハ715形、モハ1251形、モハ1321形、モハ1051形、クハ1831形、サハ1831形、クハ1861形、クハ1871形、クハ1891形で、相互に改造したり復元したりできわめて難解でした。

写真1〜3の1262は珍しく撮影当時も原型のダークグリーン塗装のままでした。写真3のように晩年は片方の運転台が撤去されています。

1268

写真4〜5はモハ1251形1268、1971/9/1南海電鉄天下茶屋車庫。

1973年に南海線と高野線の架線電圧昇圧が実施されました。15m級の車輛は昇圧工事を行わず廃車とする方針が取られ、1960年代末から急に減っていきました。

大きさが地方私鉄に最適だったにも関わらず譲渡されたのは水間鉄道向けの3輌だけでした。その水間鉄道でも2年後にモハ1201系が大量に譲渡されたために、押し出されて廃車となりました。
浜寺公園の保存車も解体されてしまい、1251系は1輌も保存されていません。

1272

写真6はモハ1251形1272、1971/9/1南海電鉄天下茶屋車庫。

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