古い車輌の写真

南海電鉄 6 1521、6001、7001

1524

RP455 Web#=689 掲載2012/1/22

写真1はモハ1501形1524、1970/11/3南海電鉄南海線羽倉崎車庫。

1959年南海電鉄は普通列車用としてモハ1521形+サハ3801形+モハ1521形の3輌編成を4本新造しました。モーターなどの主要な電装品はモハ1501形(国鉄モハ63形)を流用していました。
1973年の架線電圧昇圧工事が施工され支線に転用。写真の1524は両運転台に改造されました。
1994年から廃車が始まり、写真1の1524は弘南鉄道に譲渡されモハ1521形1524のままで運用に就きました。
2008年までに弘南鉄道でも廃車となりました。扉が4か所もある通勤用電車は、寒さの厳しい北国では嫌われたことでしょう。

6024

写真2はモハ6001形6024、1970/11/3南海電鉄南海線天下茶屋駅。

1962年から南海電鉄は東急車輌でオールステンレス車体を持った通勤型電車6000系を72輌製造しました。アメリカのバッド社のライセンスに基づいて製造された日本で初めてのオールステンレス車体の電車です。バッド社の開発したパイオニア形台車を履いています。
1985年より車体更新と冷房搭載が実施され、不調なパイオニア形台車が住友金属工業製S型ミンデン台車に交換されました。

7048

写真3はモハ7001形7048、1970/11/3南海電鉄南海線天下茶屋車庫。

1963年〜1968年に帝国車輛工業、近畿車輛、東急車輛製造(大阪製作所)で90両が製造されました。普通鋼で車体が作られたのはオールステンレス車が高価だったことと、南海線で頻発する踏切事故からの復旧作業を容易にするためでした。
1983年から冷房化と車体更新工事が実施。

7959

写真4はモハ7901形7959、1977/11/20南海電鉄南海線貝塚駅。

1969年〜1973年に上記7000系のマイナーチェンジ車として近畿車輛と東急車輛製造で合計152両が製造されました。写真のように小型のユニットクーラーを多数搭載、また手で前面に掲出する方向板ではなくて、方向幕を搭載しています。

どうもサイト・オーナーはヘッドライトが2つ装備されている新型電車が好きになれず、写真も残フィルム消化として撮影したものばかりです。40年近く使われた車輛は少しずつ変化が有りました。パイオニア台車の廃止、方向板の代わりに方向幕の設置、冷房化、下枠交差形パンタグラフに交換、新しい塗装パターンなどです。やはり記録としてもう少し丁寧に撮影しておくべきでした。

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