古い車輌の写真

長崎電気軌道 4 201、211、300

201

RP461 Web#=695 掲載2012/2/15

写真1は201形201、1972/8/3長崎電気軌道浦上車庫。

1950年に長崎電気軌道最初のボギー車として201形201、203、205、207、209の5輌が日立製作所で製造されました。同時に日本車両で202形偶数車が同じ仕様と輌数で製造されました。基本的な仕様は202形と同じですが、201形はノーシルノーヘッダーの平滑な車体になっています。
全長11.0m、自重15.8t、出力38kwX2=76Kw、定員76名。

207

写真2は201形207、1972/8/3長崎電気軌道長崎駅前停留所。

就役当初は集電装置がトロリーポールでしたが後にビューゲルに交換されています。
写真1の201は屋根上にヘッドライトがありますが、写真1で施工中のワンマン化改造を受けて写真2の207と同じようにヘッドライトが前面窓下に移されています。
1969年から201形と202形は同じように順次ワンマン化改造を受けました。ワンマン化に伴う改造で正面の印象は別の電車かと思うほどの変化を遂げました。その後冷房装置の搭載しています。この207はビール電車として活躍中です。

216

写真3は211形216、1972/8/3長崎電気軌道長崎駅前停留所。

1951年に211形211〜216の6両が日立製作所で製造されました。車体は201形と同じ仕様ですが台車や機器は異なっています。200形と同時期にワンマン化改造を受けました。改造後の形状も200形と同じです。
1985年に冷房装置を取付け、方向幕の大型化と自動化が施工されました。
1990年代末に側面方向幕が設置されました。

309

写真4は300形309、1972/8/3長崎電気軌道浦上車庫。

1953年に300形301〜310の10両が日立製作所で製造されました。300形から方向幕を前面上部中央に、前照灯を前面窓下に設置されるようになり、モデルとなった西鉄500形に近い前面形状となりました。
200形や211形と同時期にワンマン化改造が施工されています。
1984年に冷房化および方向幕の大型化と自動化が実施されました
1990年代末に側面方向幕も設置されました。

201形、202形、211形、300形は製造以来60年以上が経過しましたが1輌も欠けることなく、長崎電気軌道の中堅主力車輛として2012年現在も第一線で活躍中です。
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