古い車輌の写真

長野電鉄 4 530、600、610

531

RP467 Web#=702 掲載2012/2/23

写真1はモハ530形531、1976/6/5長野電鉄須坂車庫。

1926年河東鉄道が汽車製造会社で半鋼製手荷物合造車デハニ200形デハニ203と204を製造しました。落成したのは長野電気鉄道が河東鉄道を吸収合併し長野電鉄となった後でした。長野電気鉄道も同じ仕様でデハニ200形デハニ201と202の2輌製造していますが、こちらは最終的にはモハニ130形131と132となりました。

532

写真2はモハ530形532、1976/6/5長野電鉄須坂駅。

1929年制御器を改造してデハニ250形251と252に改番。
1953年にモハニ510形511と512に改番、その後モハニ530形531と532に改番。
1977年に廃車となりました。

604

写真3はモハ600形604、1976/6/5長野電鉄須坂駅。

1927年に長野電鉄は全鋼製電車デハ350形351〜354の4輌を川崎造船所兵庫工場製新造しました。深い屋根と独特のカーブを描く水切り、お椀形ベンチレーター、リベットだらけの車体と所謂川造タイプでした。
1929年にモハ350形351〜354に改番。
1953年にモハ600形601〜604に改番。
1981年に写真3の604は上田交通に譲渡されクハ271となり、2代目モハ5271(写真5モハ612の後身)と編成を組んで運用されました。
1975年上田交通を廃車になってから長野電鉄へ戻り小布施駅の「ながでん電車の広場」にデハ354として保存されています。

611

写真4はモハ610形611、1976/6/5長野電鉄須坂車庫。

1966年モハ601と602は前面を破損したために、片方の運転室は乗務員扉付、妻面はHゴムに改造されモハ610形611と612に改番されました。
1980年の廃車後モハ611は上田交通に譲渡されましたが、どうも竣工しなかったようです。

612

写真5はモハ610形612、1976/6/5長野電鉄須坂駅。

1980年の廃車後上田交通に譲渡されました。
1981年モハ5270形2代目モハ5271として竣工。
1986年の別所線架線1500V昇圧により廃車されました。