古い車輌の写真

長野電鉄 6 ED5000

ED5001

RP470 Web#=704 掲載2012/2/26

写真1〜4はED5000形ED5001、1976/6/5長野電鉄須坂駅。

1927年長野電鉄はB-B箱形電気機関車ED500形をED501〜503の3輌新造しました。貨物列車、スキーシーズンに設けられた国鉄からの乗入客車を牽引するためです。

全長11.5m、自重36.3t、出力150kwX4=600kwで板台枠式B-Bボギー台車を履いていました。車体デザインは1926年に落成した国鉄ED15形とよく似ていました。

後にED5000形ED5001〜5003に改番。
1969年に定山渓鉄道からED5100形が2輌入った時に廃車となり、越後交通の長岡線に譲渡されED510形ED511と512に改番され、貨物列車に活躍しました。
1980年2輌共廃車、ED511は保存のために長野電鉄へ里帰りしました。
1990年以降は小布施駅構内に完成した「ながでん電車の広場」に静態保存。その時車体表記が旧番号の502に戻されています。

面白いことには2基搭載されているパンタグラフは前後で大きさが異なっていました。

加悦鉄道 4

写真5と6は加悦鉄道 4、1976/12/4加悦鉄道加悦機関区。

1922年に河東鉄道は川崎造船(現川崎車両)兵庫工場でC形タンク式蒸気機関車1〜3号を製造、翌年にもう1輌同形機4号を増備しました。線路の建設工事に使用され、開業後は電車形客車や貨物列車の牽引に携わっておりました。
1934年に加悦鉄道に譲渡され、4号機として運用に就きました。

廃車になってから加悦機関区跡の加悦SL広場に1977年から保存されるようになりました。
1996年旧大江山鉱山駅跡地に移転、施設も新たに建設して「加悦SL広場」として開業しました。エアブレーキ関係のコンプレッサーや大きなエアタンクを搭載して、なかなか勇ましい恰好となっています。

全長7.8m、運転整備重量27.7t、仕様圧力は11.0kgと低圧でした。

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