136
RP474 Web#=708 掲載2012/3/3 修正1 2012/7/28写真1はモハ135形136、1975/3/29近江鉄道彦根車庫。 モハ135形136、137は前ページの135、1210と同じ経歴を持っています。 1965年から1966年にかけて京浜急行電鉄でデハ480形は1000形に準じた車体に載せ替えられサハ480形となりました。その際に発生した不要車体10輌分はスクラップ扱いで西武建設に売却。西武鉄道所沢工場で再生され、そのうちの4輌が近江鉄道のモハ135〜137、クハ1210となりました。
137

写真2〜4はモハ135形137、1975/3/29近江鉄道彦根車庫。 西武鉄道から購入した4輌分の車体は彦根工場で大改造を受けました。工事は車体を中央で切断して15m級2扉車体に短縮し、電装品は自社の在庫品や元西武311系の解体発生品を搭載するという荒療治でした。まるで鉄道模型の切継ぎ改造or壊造ですな。

135は片運転台のままでしたが、136と137は連結面側に運転台を新設し両運転台となりました。この新設した運転台側と従来の運転台側では、写真3と社4でみられるように妻面の形が全く異なっていました。 改造の際に米原側運転台直後の座席が撤去され荷電代用として運用可能になりました。この工事は136と137両方とも改造扱いではなくて、彦根工場による新造車として竣工しました。

136と137は単行での運用も可能で、多賀線でローカル運用や本線での増結用として長く運行されてきました。 1981年に136がモハ500形505に車籍を譲って廃車。 1983年に137がモハ500形506に車籍を譲って廃車。
501

写真5はモハ500形501、1975/3/29近江鉄道彦根車庫。 1926武蔵野鉄道モハ202。 1945年に西武鉄道と合併、西武農業鉄道モハ202。 1946年西武鉄道に改称モハ202。 1950年に近江が借入。 1951年に譲受け、近江鉄道モハ202。 1958年に鋼体化改造、西武モハ242の車体へ載替、近江鉄道モハ134. 1969年に改造、但し車体新造でモハ501。 現在は除籍済で彦根駅構内にクハ1501と連結して車籍のない状態で近江鉄道ミュージアムに静態保存されています。
503

写真5はモハ500形503、1975/3/29近江鉄道彦根車庫。 1923年神戸姫路電鉄7。 1927年宇治川電気と合併7。 1928年車体のみ近江鉄道が譲受けて改造、近江鉄道デハ7 1932年に改造デハニ7。 1953年に改造、西武鉄道モハ211の車体へ載替、近江鉄道モハ7。 1972年に車体新造モハ503。 2004年に廃車解体となりましたが、車籍は807〜809に継承されたようです。
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