古い車輌の写真

貨車移動機 4

国鉄吹田工場の貨車移動機

RJ180 Web#=717 掲載2012/3/16

写真1は少し大きな貨車移動機、1966/5/28国鉄吹田工場。

貨車移動機が牽いているのはパンタグラフを下げたクモルです。配給電車を荷役用クレーンが使える架線のない線路へ入れ換えるには、このような小型のディーゼル機関車が必要でした。入換作業中だったので製造銘板を確かめられなかったのは残念です。

国鉄西宮駅の貨車移動機

写真2と3は少し大きな貨車移動機、1971/2/7国鉄東海道本線西宮駅。

地方鉄道や専用鉄道では立派な番号と車籍を貰えた大きさ(20tぐらいでしょうか)ですが、国鉄での地位は車籍の無い貨車移動機でした。

銘板の部分を拡大すると協三工業と読めます。連結器が汚れていないところから、新製して間もなく西宮に配属されたのでしょう。ディーゼル機関車としての車籍が無いので、車体の表記がとても少なく文字が小さい。財産番号は台枠に表記されているのですが、判読不可能。

鷹取付近で見つけた貨車移動機

写真4と5は少し大きな貨車移動機。

鷹取工場を見学した帰路、広い国道のすぐそばに良くわからない専用線の車庫?がありました。

銘板を拡大すると自重20t、最大速度8km/h、54/4検査で58/8まで有効とあります。反対側には「ニチユ」とだけ書いてある簡素な製造銘板があります。

最大速度8km/hですから、重い貨車の列を引き出すのに十分な力がありました。