古い車輌の写真

阪急電鉄嵐山線 2 210系

210形 211

RP020 Web#=74 掲載2008/2/18

写真1は阪急嵐山線桂駅で客待ちをしている211、1970/5/30の撮影です。取ってつけたようなヘッドライト、3枚とも白いHゴムの正面窓、アンチクライマーの無い扁平な顔立ちとデザイン面であまり予算を割いてもらえなかったようです。

写真2は211、写真3は212です。千里山線用として、元新京阪鉄道の古い有蓋電動貨車3000形の機器や台車を流用して1956年にモハである210形211・212とサハである260形261がナニワ工機で製造されました。

212

デザインは当時たくさん作られていた車体更新車610系に似ていました。前面は阪急電車としては珍しい非貫通型です。これは支線用の小型小出力車で3輌固定編成1本だけ在籍で、貫通扉の必要が無かったためでしょう。212にもパンタグラフがつけられていたそうですが、後に撤去されました。機器は元の貨物電車に使われていたものが極力流用されています。台車は写真でご覧のように汽車製造会社製の古いイコライザー台車でした。

261

写真4は中間車261です。この編成は千里山線で使われましたが、後に嵐山線に閉じ込められました。

1976年に廃車され211と212が広島電鉄に譲渡され、1080形となり中間車の261は解体されました。

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