古い車輌の写真

保線 4 バラストホッパー

阪神電鉄 161

RM021 Web#=721 掲載2012/3/24

写真1は阪神電鉄161、1977/4/3今津駅。

1966年に161形が1輌だけ日立製作所で製造されました。国鉄のホキ800形と同じ設計で積載荷重は25tです。バンドン式密着連結器や電車スタイルの尾灯が取り付けられて私鉄らしさを醸し出しています。いつもは今津駅の側線に留置され、出動(夜間に線路閉鎖を行ってから)する時はモーターカーに牽引されています。

山陽電鉄 71

写真2と3は山陽電鉄70形71、1969/9/1山陽電鉄飾磨車庫。

1966年に国鉄ホキ800形に大きな影響を受けたホッパ電車Tc2輌、T2輌合計4両が新造されました。神戸方に運転台のあるTcは70形70〜71の2輌です。

写真5は81、1969/9/1山陽電鉄飾磨車庫。

70形+80形+1形貨物電車の編成でバラスト運搬と撒布に活躍していましたが、1990年に4両とも廃車となりました。バラストのように重いバラ積み資材でもトラックによるオフレール運搬の方が便利なんでしょうか? 80年近く活躍した1形貨物電車と比べて、新造してから僅か25年で廃車となるのは理解できません。

山陽電鉄 81

写真4は山陽電鉄80形81、1969/9/1山陽電鉄飾磨車庫。

運転台の無いTは80形80〜81の2輌です。ゲージ以外は全く国鉄ホキ800です。

70形や80形は1輌に25tものバラストを積みこめます。昔の保線マンたちは人手とシャベルとデトでバラストを運んでいました。その苛烈な真夏の労働には頭が下がります。

近鉄大阪線 ホ2905

写真5は近鉄大阪線ホ2905、1970/1/24大阪線名張検車区。

近鉄は国鉄と同じコンセプトで、2軸のより小型なバラスト・ホッパ−車を製造しました。

北陸鉄道 ホム1

写真6は北陸鉄道石川線ホム1形ホム1、1977/3/21鶴来車庫。

1914年に小倉鉄道が製造したセム1形を改造したものです。
1967年に近江鉄道から譲受けて、バラスト撒布用に使われていました。書類上は1961年西武所沢工場で製造されたことになっていますが、外観からは古い石炭用ホッパー車の面影が感じられます。

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