古い車輌の写真

保線 5 架線修理車

能勢電鉄の架線修理台車

RM022 Web#=722 掲載2012/3/25

写真1は能勢電鉄の架線修理台車、1965/4/1絹延橋車庫。

絹延橋車庫の側線の一番端っこに50と共に留められていた架線修理用の櫓(ヤグラ)です。全く役に立ちそうにない折り畳み式の柵が見えます。手持ちのトロリーの上に車庫でお手製の木製櫓を載せたものでしょう。

高所恐怖症の私は、こんな不安な櫓での架線修理作業はお断りデス。

写真2は能勢電鉄の架線修理台、1967/4/16平野車庫。

建設工事真っ只中の平野車庫で、阪急の384と共に側線の端に留められていました。
この架線修理用トロリーはどのようにして架線修理現場まで運ばれたのでしょうか? 人の手で押すには速度(時速4km)がとても足りません、モーターカーで牽いたのでしょうか?
田舎の電鉄をレイアウト・セクションで表現するのには、無くてはならない小道具です。

能勢電鉄の架線修理車

写真3は能勢電鉄の架線修理車、1978/1/16平野車庫。

写真1から13年後、能勢電鉄にも自走式の架線修理車が導入されました。トヨタ製ランドクルーザーが、平野車庫で組み立てられた鋼製櫓を背負っています。ドアに書かれたオールドイングリッシュ書体(F?)は何のマークでしょうか? それとも「日蓮宗無漏山眞如寺境外仏堂能勢妙見山」の住職からいただいた霊的な神聖文字である梵字でしょうか!? 隣にトロリーと軌道自転車も並んで留置されていました。

阪急の架線修理車

写真4と5は阪急電鉄の架線修理車、1965/2/3西宮車庫。

大手私鉄の阪急ともなると架線修理車も立派なものになります。車体には3号車、自動架線点検車、阪急電路課と綺麗な文字でレタリングされています。

ハシゴも立派な特製の金属製、櫓は昇降式でしょうか。安全柵も実用的な高さが確保されています。作業用の灯火も完備。ヘッドライトが付いているところを見ると夜間に自走できるのでしょう。