古い車輌の写真

近鉄のナローゲージ 6 140、270

275

RP487 Web#=732 掲載2012/5/16

写真1はモ270形275、1978/5/14近鉄 北勢線北大社駅。

1977年近鉄は北勢線の旧型電車置換用としてモ270形271〜276の6輌とク170形171、172の2輌を近畿車輛で製造しました。
間接制御方式を採用して総括制御が可能になり、終点での機回し作業を無くすことができました。270系はナローゲージとしては日本最長の15m全金属車体を持ち、扉は本線通勤車と同じ両開式です。モーターは38kwX4で吊掛式駆動。

2003年に北勢線が三岐鉄道へ移管されました。
2005年に70km/h の高速運転対応工事 が施工され、モ270形はクモハ270形へ改番されました。
2006年から冷房化工事が行われましたが、写真の275は未施工です。

143

写真2はク140形143、1978/5/14近鉄 北勢線北大社駅。

1960年〜1962年に三重交通は三重線に残っていた木造客車を淘汰するためにの日本車輌製造本店でモ4400形の設計を流用してサ2000形2001〜2007の7両を製造しました。
1964年に湯の山線が標準軌に改軌されると、サ2000形は北勢線に転属となりました。

144

写真3はク140形144、1978/5/14近鉄 北勢線北大社駅。

1977年から始まった北勢線の近代化によりサ140形は270形と同じ仕様の運転台が設けられク140形141〜145となり、270形と固定編成組むようになりました。
2003年に北勢線が三岐鉄道へ移管され、ワンマン改造を受け、新塗装となりました。さらに142と144は運転台を撤去して再度付随車に改造されてサ140-1形142と144となり、3両編成の中間に連結されて4両固定編成となりました。
写真2の143と写真3の144は143-137-144-274の4輌編成に組み込まれて現役です。

145

写真4はサ140形145、1967/8/23近鉄 北勢線西桑名車庫。

1965年近鉄への吸収合併により形式がサ140型141〜147と改番。写真4はこの時期に撮影されています。
2003年に北勢線が三岐鉄道へ移管され、ワンマン改造を受け、新塗装となりました。さらに142と144は運転台を撤去して再度付随車に改造されてサ140-1形142、144となり、3両編成の中間に連結されて4両固定編成となりました。
写真4の145は現在145-138-275の編成に組み込まれて活躍中です。

登場当初の270系は近鉄の普通車として阪急マルーンよりも赤味の勝ったマルーン塗装でした。三岐鉄道に移管された後でマルーンとオレンジ色という暑苦しい派手なワンマンカー塗装に替えられ、さらに2004年から実施された全面広告車や各車ごとに異なるパステルカラーはやりすぎという印象を持ってしまうのは頑迷固陋のサイト・オーナーだけでしょうか?