古い車輌の写真

近鉄奈良線 2 550

551

RP494 Web#=739 掲載2012/6/4

写真1はク550形551、1971/9/8近鉄奈良線大和西大寺車庫。

1969年に実施された奈良線、橿原線、京都線の架線電圧昇圧工事では、前のページで述べた事情により大軌時代から使用されていた古い初代600系15m級小断面車輌の中から、状態の良いものを選んで昇圧対策工事を実施しました。本線ではモ600形+モ650形+ク500形+ク550形の600系4輌編成が基本となりました。

写真1の551は2扉の車体で、珍しく前面非貫通でした。

552

写真2はク550形552、1971/9/8近鉄奈良線大和西大寺車庫。

写真2の552は平板のウインドシルと細いウインドヘッダーを備えていて、溶接構造の平滑な2扉の車体を持っていました。

562

写真3はク550形562、1971/9/8近鉄奈良線大和西大寺車庫。

写真3の562は段付きのウインドシルと細いウインドヘッダーを備えていて、溶接構造の平滑な2扉の車体を持っていました。

566

写真5はク550形566、1971/9/8近鉄奈良線大和西大寺駅。

写真5の556は平板のウインドシルとウインドヘッダーを備えていて、3扉で溶接構造の平滑な車体を持っていました。妻面の屋根の雨樋が直線です。

569

写真5と6はク550形569、1971/9/8近鉄奈良線大和西大寺車庫。

写真5と6の569は段付きのウインドシルとウインドヘッダーを備えていて、たくさんのリベットで組み立てられたゴツい平滑な車体を持っていました。3扉の車体の下はキングポストで補強されていて、出自が古い半鋼製車輛であることを物語っています。屋根の上のベンチレーターが前半分に見当たりません、これはパンタグラフを撤去した跡なのでしょうか。

この写真を撮影した頃はヘッドライトが全て原型の大型ケーシングの中にシールドビーム2灯を収容するように改造されていました。

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