古い車輌の写真

近鉄特急 1 大阪線

RP506 Web#=751 掲載2012/7/22

写真1はク12300形で番号不明、1971/9/8近鉄大阪線高安検車区。

鉄の写真を撮影していたころの私のターゲットは、主に田舎の私鉄や路面電車、専用鉄道等でした。国鉄や私鉄の特急列車、新鋭通勤電車とかはついでに撮影というスタンスを崩しませんでした。

今となっては、この頃の花形特急列車等も既に鬼籍に入っているものが多くなり、もっとまじめに撮影し、メモも確実に取っておくべきだったと思います。

10315

写真2はモ10300形10315、1971/9/8近鉄大阪線高安検車区。

1959年〜1963年に近鉄が近畿車輛で特急専用の2階建電車としてモ10100系を製造しました。モ10100形Mc+サ10200形2階建T+モ10300形Mcの3輌編成で、宇治山田駅寄りの先頭車(モ10300形)が貫通型のA編成が5本、上本町駅寄りの先頭車(モ10100形)が貫通型のB編成が5本、両先頭車とも貫通型のC編成が8本の総計18本54輌が作られました。
1959年に伊勢湾台風の復旧と合わせて名古屋線の改軌工事が完成すると、名阪ノンストップ特急として活躍。
1978年までにすべて廃車解体となりました。
モ10100系の看板である2階建部分のサ10200形や独特(妊婦さんのよう)の流線形先頭車の写真を撮っていなかったのは大変遺憾です。

12211

写真3はモ12200形12211、1971/9/8近鉄大阪線高安検車区。

1969年12000系の改良形として1976年までに、モ12200形(Mc)+ク12300形(Tc)の2輌編成と中間車モ12050形、サ12150形で166輌が近畿車輛で製造されました。

12223

写真4はモ12200形12223、1971/9/8近鉄大阪線高安検車区。

モ12200系は更新修繕を受けたり団体列車用(15200系)、クラブツーリズムのツアー専用車両(15400系)に改造されたりして、かなりの輌数が現役で残っています。

あおぞら

写真5はモ20100形20102、1971/9/8近鉄大阪線高安検車区。

1962年に主に修学旅行の小学生を対象に全車2階建の団体専用列車(修学旅行列車)用として近畿車輛で製造されました。モ20100形M+サ20200形T+モ20300形Mcの3輌編成が5本で15輌作られました。
1994年までに廃車解体となりました。
あおぞら号も中間車の写真を撮っていませんでした。
小学生相手なのか冷房を搭載せず、そのスペースも準備せずに竣工したため、運用に大きな制限が有ったようです。