古い車輌の写真

茨城交通 湊線 4 ケキ101、ケキ102、貨車

ケキ101

RP533 Web#=783 掲載2012/9/10

写真1はケキ100形ケキ101、1975/6/7茨城交通湊線那珂湊車庫。

1953年に茨城交通最初のディーゼル機関車として新潟鐵工所で製造されました。当初から湊線で使用され、全長7.3mのL形車体で自重20.0t、新潟鐵工所製LH8Xエンジンを搭載し出力150PSでした。小型だったために下記のケキ103が就役すると那珂湊駅構内の入換作業が主な仕事となりました。
1980年に廃車。

ケキ102

写真2はケキ100形ケキ102、1975/6/7茨城交通湊線那珂湊車庫。

1957年茨城交通は新潟鐵工所でケキ100形ケキ102を茨木線用として製造しました。新潟鐵工の標準型(350DSS形)の35t凸形機関車で、当初は茨城線に配属されました。津軽鉄道DD351、DD352と同型機です。
1971年茨木線廃止後は湊線に移り、同じ番号で貨物列車や(気動車と貨車を牽引する混合列車も存在した)や勝田駅での貨車の入換え作業や多客時の客車列車牽引に活躍しました。
2005年に貨物営業廃止に伴い廃車、那珂湊機関区に留置されていました。
2009年に搬出され富山県のJR貨物伏木駅貨物側線に移され、修復作業が行われています。

ト7

写真3はト1形ト7、1975/6/7茨城交通湊線那珂湊車庫。

妻面が側面の煽り戸とおあんじ高さの古いタイプの無蓋車が留置されていました。後方はト5です。

旧鉄道連隊の九七式軽貨車

写真4と5は旧鉄道連隊の九七式軽貨車、1975/6/7茨城交通湊線那珂湊車庫。

九七式軽貨車は旧日本陸軍鉄道連隊が使用した貨車で、九一式軽貨車の改良型です。全長7.3m、自重2.2t、荷重9t。車軸と車輪が可変構造になっており軌間が東南アジア用の1000mm、国鉄用の1067mm、満州や朝鮮用の1435mm、ソビエト用の1524mmに改軌できました。

太平洋戦争が終わると全国の私鉄に放出されて、保線用とか車庫での運搬用台車として長く使われました。

写真4は保線用として、除草剤を入れるタンクを搭載しています。
写真5はディーゼルカーなどのエンジンを載せて整備作業台となっています。