古い車輌の写真

関東鉄道常総線 1 キハ41021、キサハ61、キクハ11

RP534 Web#=783 掲載2012/9/13

1913年常総鉄道の取手〜下館間が開業。
1945年常総鉄道と筑波鉄道が合併して常総筑波鉄道となりました。
1965年常総筑波鉄道と鹿島参宮鉄道が合併して関東鉄道となりました。
1979年関東鉄道鉾田線と筑波線の経営を分離して鹿島鉄道と筑波鉄道になりました。
1984年常総線取手〜水海道間17.2kmが、非電化の私鉄としては珍しく複線化。
列車密度が結構高いのに電化しないのは、沿線の茨城県石岡市柿岡に気象庁地磁気観測所があるためです。地磁気観測に影響を与えない交流電化か、直直デッドセクションによる直流電化でないといけません。どちらも高価な電化方式で、関東鉄道は非電化を続けていくこととなりました。

キハ41021

写真1はキハ41020形キハ41021、1975/6/7関東鉄道水海道車庫。

1952年に日本車輌で製造した国鉄キハ41600形とほぼ同形の車体に北九州鉄道ジハ20の台車を組み合わせてキハ41020形キハ41021が作られました。名義上はジハ20の譲受ですが利用したのは台車だけ、後に台車も別のTR26に交換されました。国鉄のキハ41000形と違って、ステップがないのが特徴でした。

キサハ61

写真2と3はキサハ60形キサハ61、1975/6/7関東鉄道水海道車庫。

1935年鉄道省大宮工場でキハ41124が製造されました。
1950年に国鉄のキハ41124の払下げを受け、キハ41000形キハ41002として竣工。
1962年に切妻化され貫通扉を設置して中間車改造。台車はキハ41021が履いていたものに取替。
1979年に廃車。

この写真を撮影した時は水海道の車庫の留置線であちこちが錆びた状態で放置されていました。

キクハ11

写真4はキクハ10形キクハ11、1975/6/7関東鉄道水海道車庫。

1957年日本車輌で製造。当初はホハ1001でしたが、すぐにキサハ53形キサハ53に改番。後にエンジンを搭載して両運転台の初代キハ511となりました。
1970年に再びエンジンを降ろして両運転台のままキクハ11となりました。