古い車輌の写真

関東鉄道常総線 2 キクハ1、キサハ65

キクハ1

RP535 Web#=784 掲載2012/9/14

写真1はキクハ1形キクハ1、1975/6/7関東鉄道常総線取手駅。

1941年東京急行電鉄は帝國車輛工業でクハ1650形クハ1651と1652、東京工業所でクハ1653の合計3輌を更新修繕扱(明治時代の客車の台枠を流用)で製造しました。当初は小田急電鉄クハ601形クハ601〜603として計画されていました。東京急行電鉄へ戦時合併され、クハ601と603は旧番号で出場し、後に改番されました。クハ1652は新しい番号で出場しています。
1952年木造省電の修繕扱(実態は台車のみ流用)でクハ1654と1655が竣工。
1953年クハ1656〜1660が新造車として竣工。

キクハ2

写真2はキクハ1形キクハ2、1975/6/7関東鉄道常総線水海道車庫。

1958年より1600型式の更新修繕が始まり、その際にクハ1651〜1653は車体を東急車輛製造で新造し載替えました。またクハ1651が1652へ、クハ1652が1651へと改番されています。
1959年に小田急から関東鉄道常総線に譲渡されクハ1655、1651、1652、1653の順にキクハ1〜4となりました。
1984年にキクハ2〜4が廃車。
1985年にキクハ1が廃車。

キサハ65

写真3と4はキサハ65形キサハ65、1975/6/7関東鉄道常総線水海道車庫。

1959年に小田急から関東鉄道常総線に譲渡されクハ1660、1656、1654の順にキサハ65〜67となりました。

小田急の1600系列はまだ軽量化ということがあまり意識に登らない時期に設計されたためか重い車両でした。サイト・オーナーも取手から水海道までキクハ1に乗車しました。連結されているキハの大きなエンジン音が聞こえてくるのですが、上り坂や発車時の加速はお話にならないぐらいおっとりとしたもので、これでは大都市の通勤路線には使えないなと感じました。

キサハ66

写真5はキサハ65形キサハ66、1975/6/7関東鉄道常総線水海道駅。

キサハ66だけは乗務員扉が残されていました。