古い車輌の写真

関東鉄道常総線 3 キハ500、キハ700

キハ501

RP536 Web#=785 掲載2012/9/15

写真1はキハ500形キハ501、1975/6/7関東鉄道常総線水海道車庫。

1959年に常総筑波鉄道が筑波線用として日本車輛製造東京支店でキハ500形キハ501〜505の5輌を新製しました。全長18.1m、自重27.6t、出力180pSのDMH17H型エンジンを1台搭載、定員57名のセミクロスシート、キハ501と502の台車はNA-6。
1963年にキハ501と502が常総線へ転属。この時ロングシートに改造。

キハ502

写真2はキハ500形キハ502、1975/6/7関東鉄道常総線水海道駅。

1965年関東鉄道が発足。
1991年にキハ350系に押し出されて、キハ501と502は廃車。
1979年関東鉄道から筑波鉄道が分離。
1987年筑波鉄道の廃止に伴い僚車のキハ503〜505の3輌が水海道機関区に搬入されましたが、使われることなく廃車となりました。

キハ701

写真3はキハ700形キハ701、1975/6/7関東鉄道常総線水海道車庫。

1957年常総筑波鉄道が常総線用として日本車輛製造東京支店でキハ48000形キハ48001と48002の2輌を新製しました。全長20.0m、両運転台、2扉クロスシートで、当初は下館〜取手間60分運転の特急「しもだて」号に使用されました。当時の地方私鉄としては珍しく、サービスガールを乗務させ、お茶や煙草の接待もする豪華列車として運行されていました。

キハ702

写真4はキハ700形キハ702、1975/6/7関東鉄道常総線水海道駅。

1961年に総括制御に改造。
1963年にキハ800形の就役に伴いロングシート化され特急運用から外されました。改番が行われキハ700形キハ701と702となりました。
1975年通勤客対策として車体中央に両開ドアが増設されて3ドア車となりました。
1989年キハ350型の増備に伴い廃車。

キクハ11に始まり、キハ700形、キハ500形そしてキハ800形へ受継がれていった独特の前面スタイルは、関東鉄道タイプと名づけてもいいかもしれません。サイト・オーナーにとっては、どうもディーゼルカーよりも電車らしい印象が強く感じられました。