古い車輌の写真

関東鉄道常総線 5 キハ750、キハ800、キハ900

キハ751

RP538 Web#=787 掲載2012/9/17

写真1はキハ751形キハ751、1975/6/7関東鉄道常総線取手駅。

1955年小田急は御殿場線乗入用としてキハ5100形キハ5001と5002の2輌を東急車輛製造で作り、特別準急「銀嶺」などに就役しました。
1968年に御殿場線が電化され、ディーゼルカー4輌全車が関東鉄道に譲渡。関東鉄道常総線で普通列車用として使用するために、日本車輌で片開1ヶ所だった車体に片開の外吊ドアを2か所増設、キハ5001と5002はキハ751形キハ751と752に改番されました。キハ751形のみ取手方の貫通扉が小窓でした。常総線では2台エンジンを活かして同じ小田急出身のキクハ1形やキサハ65形と連結して使用されていました。
1988年キハ751が廃車。

キハ753

写真2はキハ753形キハ753、1975/6/7関東鉄道常総線水海道車庫。

1956年小田急は増備車としてキハ5100形キハ5101、1959年にキハ5102を製造、狭いシートピッチを広げて窓配置が変更されています。
1968年に御殿場線が電化され廃車、関東鉄道に譲渡。キハ751形と同様の改造が施されて就役しました。小田急キハ5100形は関東鉄道ではキハ753形キハ753と754となり、キハ751形と同じ運用に就きました。
1988年キハ753が廃車。

キハ754

写真3はキハ753形キハ754、1975/6/7関東鉄道常総線水海道車庫。

1987年にキハ754はこの系列で初めての廃車となりました。廃車後に新塗装のテスト車となり4種類の塗装が施されたようです。

キハ751形とキハ753形はせっかくの張上屋根なのに雨樋の位置に塗装で線が入り、一見すると屋根が分厚く鈍重な違和感が感じられました。

キハ804

写真4はキハ800形キハ804、1975/6/7関東鉄道常総線水海道駅。

1961年常総線用のデラックス車輛として日本車輛でキハ800形キハ801〜805の5輌が製造され、キハ801〜803が常総線、キハ804と805が筑波線で特急や急行用として就役しました。
1965年キハ804と805が常総線に転属、通勤列車用として5輌共ロングシート化されました。
1993年に全車廃車。

キハ901

写真5はキハ900形キハ901、1975/6/7関東鉄道常総線水海道駅。

1963年常総線用として日本車輛でキハ900形キハ901と902の2輌が製造されました。妻面が当時大量増備されていた国鉄キハ30系と同じで片運転台、片開3扉の通勤列車用ディーゼルカーでした。キサハ61形やハ5010を中間に挟んで3輌連結で運用されていました。
1995年に2両共廃車。

キハ902

写真6はキハ900形キハ902、1975/6/7関東鉄道常総線水海道駅。

キクハ11に始まり、キハ700形、キハ500形そしてキハ800形へ受継がれていった電車のようなスタイルは、突然キハ30系の切妻に変化しました。しかし2輌だけで後が続かず、増備車は各地の私鉄や国鉄からの譲受車の改造や更新で補われて行きました。

関東鉄道のディーゼルカーはヘッドライトが全てシールドビームに換装されているのに気付かれましたか? 大きなヘッドライトケースの中に小さなシールドビームが無理にはめ込まれていて、全く金壺眼(カナツボマナコ)でいただけない姿に落ちぶれたと思うのはサイト・オーナーだけでしょうか?

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