古い車輌の写真

阪急電鉄 10 210、260

211

RP557 Web#=806 掲載2013/2/3

写真1と2は210形211、1969/10/27阪急電鉄嵐山線桂駅。

1928年新京阪鉄道は梅鉢鉄工所で10t積み有蓋電動貨車を6〜7の2輌を製造しました。
1929年に3001〜3002に改番。
1943年に京阪電気鉄道と阪神急行電鉄が戦時合併。

1949年に京阪と阪急に再分割された際に元の新京阪線(現在の阪急京都本線)とその支線(千里山線、嵐山線)は阪急側に移管されました。3000形3001と3002は路線ごと阪急に残りました。
1954年に阪急京都線で貨物営業廃止。
1961年廃車となりましたが、機器と台車は210系に流用されました。

212

写真3は210形212、1969/10/27阪急電鉄嵐山線桂駅。

1956年に阪急は廃車となった3001と3002の機器と台車を流用して電動車である210形211と212に、中間付随車である260形261を間に挟んだMc+T+Mcの3両固定編成1本をナニワ工機で製造、当初は千里山線で使用されました。56kwの非力な吊掛式駆動の小型車で、支線専用でした。
1963年に嵐山線に移動。

261

写真4は260形261、1969/10/27阪急電鉄嵐山線桂駅。

1976年に3輌共廃車、261は解体されました。
1977年に広島電鉄へ譲渡され、1080形として就役しました。阪急電鉄の212は1081に、211は1082となりました。元阪急電鉄500形を譲り受けた時のような大掛かりな改造工事は行われず、塗装がオレンジとクリームの広電カラーとなり、高床式電車が活躍していた宮島線で運用されていました。
1989年に廃車となり2輌共解体されました。