古い車輌の写真

阪急電鉄 12 300

317の廃車体

RP559Web#=808 掲載2013/2/5

写真1は300形317の廃車体、1965/2/1阪急電鉄西宮車庫。

無責任な趣味人として阪急電鉄300形を眺めると、角張っていて小型でリベットだらけの車体にお椀形ベンチレーターはとても魅力を感じます。ダークグリーンとかマルーンとかの濃い色の一色塗装がよく似合います。屋根はベンガラ色か灰色、足回りは黒、パンタグラフは銀色でしょうか。

316の廃車体

写真2と3は300形316の廃車体、1965/2/1阪急電鉄西宮車庫。

廃車体となってからは、いつ頃不要になり解体されたかがよくわからなくなります。この316が座っていた辺りは後年道路が大きく拡張され、今では歩道の一部となっています。

この316の車体は写真1の317がマルーンの塗装を残していたのに対して、明るい灰色に塗装されていました。316は最後まで両運転台で残った316〜319の一員で甲陽線で1963年まで活躍を続けました。片方の運転台部分が切り取られていますが、何故なんでしょう?

300形の廃車体

写真4は300形の廃車体、1965/2/1阪急電鉄西宮車庫。

マルーン色塗装のままでしたが、番号がわからなかった300形の車体です。残念なことに半分の長さしか残っていませんでした。

近鉄モニ5183

近鉄モニ5181形モニ5183

1970/1/25近鉄伊賀線上野市検車区。

阪急電鉄の300形と同じころに作られた好ましいスタイルの電車に登場してもらいましょう。1926年に初代伊賀鉄道が電化して伊賀電鉄となった時に、川崎造船所(後に川崎車輌を経て川崎重工業)で半鋼製荷物合造車デハ1形デハ1〜6の6輌を製造しました。最終的には近鉄のモニ5181形5181〜5186と改番されました。ダークグリーンやマルーンの一色塗装が似合う古い電車でした。手荷物室(何を運んだのでしょうか)がローカル線らしさを演出しています。

半鋼製車体の電車が作られ始めたころは、どのメーカーも特徴を出したりする余裕は無かったのでしょうか、川崎も汽車も同じような印象のデザインでした。

  前のページ 次のページ