古い車輌の写真

阪急電鉄 20 710系

711

RP567 Web#=816 掲載2013/6/22

写真1は710形711、1977/12/11京都線十三駅。

1950年から阪急電鉄は京都線の特急用としてMcの710形711〜717の7輌と、Tcの760形761〜767の7輌、合計14両をナニワ工機で製造しました。神宝線用810系と同じ阪急全線共通寸法の2扉の車体で、クロスシートでしたが最後の2編成はロングシートで登場しました。

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写真2は710形714、1976/1/17千里山線南千里駅。

710系は京都線特急用として使用されていましたが、時にはロングシート車(最後の2編成)だけの4両編成遜色特急も有りました。複電圧車として神戸線直通特急(歌劇号)にも使用されていました。当時のサイト・オーナーは中学生で西宮北口駅の渡り線をそろそろと今津線に入っていく光景や、地元仁川駅をゆっくりと通過して行くクロスシート車をあこがれの目で追っていました。

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写真3は760形761、1977/12/11京都線十三駅。

2800系特急車が就役すると急行や普通運用が中心となりロングシート化されました。元々ロングシートだった最後の2編成4輌は3扉に改造されました。
1971年に更新修繕が施され、全車3扉化、ヘッドライトのシールドビーム2灯化、窓枠交換等が施行されました。同時に4輌固定編成に改造され中間に入った車輛の運転台が撤去されました。

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写真4は760形767、1976/1/17千里山線南千里駅。

その後は千里線や嵐山線の普通列車に使用されました。
1983年までに廃車となりました。

714

写真5は710形6両編成、1976/1/17千里山線南千里駅。

715-765までの編成は新設計の扶桑金属工業FS-5(710形Mc用)ウィングばね式台車、FS-3(760形Tc用)を装着して竣工しました。716-766と717-767の2編成は810系で先に採用され好評だった住友金属工業FS-103形ゲルリッツ式台車を装備していました。

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写真6は710形6両編成、1976/1/17京都線十三駅。

このページは最後に千里線や嵐山線の普通列車として運用されていた最末期の写真です。

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