古い車輌の写真

阪急電鉄 21 800系

神戸線武庫川橋梁を渡る800系

RP568 Web#=817 掲載2013/6/23

写真1は嵩上工事前の武庫川橋梁を渡る800系、1964/11/7神戸線西宮北口〜武庫之荘間。

1949年に京阪神急行電鉄はナニワ工機(後のアルナ工機)で700系1次車としてMcである700〜704とTcである750〜754の合計10輌を製造しました。長さ17.7mの半鋼製車体で正面には貫通扉が設けられていました。ベンチレーターはMcの700形がガーランド形、Tcの750形押込式と異なっていました。就役時の台車は住友金属工業製鋳鋼イコラーザー式台車のKS-33Lを履いていました。

800

写真2は800形800、1970/5/30今津線門戸厄神駅。

1949年に702-752と703-753の2編成が神戸〜京都間の直通特急に使用するために600V/1500V複電圧仕様車に改造されました。
1950年に京都線700系と番号がダブらないように800系に改番されました。

804

写真3は800形804、1969/3/18神戸線西灘駅(現在の王子公園駅)。

1950年には京都〜宝塚間の不定期特急(後の歌劇号)の運用にも就ききました。この2編成と801-851の計3編成は、阪急西宮球場周辺で開催されたアメリカ博覧会の宣伝用に、開催期間中(1950年3月18日〜6月11日)だけレモンイエローとコバルトブルーの塗装に変更されました。阪急マルーン以外の塗装を纏ったのはこれだけだと記憶しております。

850

写真4は850形850、1976/1/15今津線宝塚南口駅。

1960年に神宝線の架線電圧600Vから1500Vへの昇圧。
1965〜1967年に車体更新を受けて半鋼製車から全鋼製車となりました。この時ヘッドライトが2000系以降と同じタイプの2灯式シールドビームに取り換えられ前面の印象が大きく変化しました。晩年は今津線、甲陽線、伊丹線等の支線区で運用されていました。

851

写真5は850形851、1976/1/15神戸線十三駅。

1981〜1982年に800系1次車が廃車となりました。

854

写真6は850形854、1977/12/11今津線宝塚南口駅。

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