古い車輌の写真

阪急電鉄 23 900系

第2回K.G.R.鉄路写真展

RP570 Web#=819 掲載2013/6/26

第2回K.G.R.鉄路写真展、2013/6/13西宮市立北口ギャラリー。

2013/6/11〜16の日程で開催された関西学院大学鉄道研究会OBの写真展です。期間中は1830名もの方が来られて大盛況でした。写真1のリトル・ジェントルマンがお母様とご一緒にご来場、私の作品を親しくご覧になってました。ぼくちゃんとお約束・・・「大きくなったら関学に来て鉄研に入ってちょうだいネ」、「ウン」。これで関西学院大学鉄道研究会は見込み会員1名獲得!


写真2と3は嵩上工事前の武庫川橋梁を渡る914、1964/11/7神戸線西宮北口〜武庫之荘間。

記録によればこの編成は大阪方から914-822-872-804-854の5輌編成です。

皆さん写真2と3の違いにお気づきですか? 写真3の中央下に見えているのは「高さ制限3.5m」と書かれた標識で、背の高い自動車に対する橋梁下の通過規制です。あまりに異質なものが突っ立っていたので、出来心からレタッチソフトを使って消して写真2の状態で出展してしまいました。

916

写真4〜6は900形916、1965/2/1西宮北口車庫。

1930年に阪神急行電鉄(後の京阪神急行電鉄を経て阪急電鉄)は川崎車輛で神戸線用としては最後の両運転台の2扉車900形を00〜919の20輌を製造しました。当時としては台枠に綿密な強度計算を行い不要な梁を省略し、強度的に問題のある車体中央部分に客用扉が来ないように工夫を凝らした設計で25.7トンと軽量化を実現していました。

916

1930年から転換クロスシートを備えて特急列車に活躍。
1943〜1944年にロングシート化。
1951年から1年間919が連合軍専用車として運用。
1954〜1958年に車体更新が施行されました。
1977年と1978年に全車が廃車となり900以外は解体されました。

1984年に正雀工場に保管されていた中間車900は簡単な整備(ヘッドライトの取り付け、ウインドシル整備、塗装)が行われました。
1988年阪急創業80周年事業の一環として新造時の状態に復元されました。
2000年には自走はできない(電装品が600V)がデイ116と併結して工場構内を移動できるようになりました。

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