古い車輌の写真

阪急電鉄 26 1100系

1110

RP573 Web#=822 掲載2013/7/7

写真1は1100形1110、1970/3/25正雀工場。写真1の1110は運転台窓枠、貫通幌枠、ヘッドライトが原型のままです。

1956〜1961年に阪急は宝塚線用として神戸線1010系と同じ車体で1100系51輌をナニワ工機で製造しました。Mcは1100形、Tcは1150形でした。
1959〜1960年に宝塚線増結用としてMc車1140形とTc車1190形が増備されました。

1113

写真2は1100形1113、1977/11/21宝塚線十三駅。写真2の1113は運転台窓枠、貫通幌枠が原型、ヘッドライトはシールドビームに改造、冷房化工事が行われています。

1969年宝塚線が1500Vに昇圧、この時に編成の中間に組み込まれた車輛は運転台やパンタグラフの撤去が行われました。後に窓枠の無塗装化や運転台撤去車の車掌用扉の完全撤去などが行われました。
1976年から1100系の内28輌が冷房化改造を受けました。

1116

写真3は1100形1116、1970/3/25正雀工場。1116は運転台窓枠、貫通幌枠、ヘッドライトが原型のままです。

1984年から廃車が始まり、1989年までに冷房車も含めて全車が廃車となりました。
1988年に1100系の1108-1158-1110-1159が能勢電鉄へ譲渡され1001-1081-1031-1051と改番されました。
2001年に、6輌編成に組み替えられていた能勢電鉄の1000形1001-1080-1030-1081-1031-1051(元阪急1108-1032-1033-1158-1110-1159)は廃車となりました。

1142

写真4は1140形1142、1970/3/25正雀工場。

1142は写真で見られるように運転台の撤去とヘッドライトやテ−ルライトに蓋が取り付けられて中間車に改造されていましたが、乗務員扉は残されていました。

1156

写真5は1150形1156、今津線仁川駅。

末期の1100系は今津線のような支線区で使われていました。写真の1156は運転台の撤去、ヘッドライトやテ−ルライトに蓋が取り付けられ、乗務員扉は埋められて中間車となっていました。冷房装置を積み妻面窓はHゴム化、側面窓はアルミサッシュとなって原型を損なっていました。