古い車輌の写真

阪急電鉄 29 2000系

2007

RP576 Web#=825 掲載2013/7/10

写真1は2000形2007、1965/1/2神戸線芦屋駅付近。

阪急は1960〜1962年に2000系を42輌アルナ工機で製造しました。2000形のMcが12輌とMが9輌、2050形のTcが12輌とTが9輌です。当初はMc-T-M-Tcの4輌編成が一単位となっていました。運転台の有無を偶数奇数で分けるという、ややこしい採番をしていました。
2000系は新しい阪急の標準車体で、1980〜1988年に製造された7000系までずっと30年近くにわたってモデルチャンジが行われませんでした。7000系の後の8000系も妻面以外は同じ設計でした。1000系のような凝った車体構造を採らなかったのが良かったのでしょう。

2026

写真2は2000形2026、1965/1/2神戸線芦屋駅付近。

1967年に1500Vへ昇圧。
1977〜1981年に冷房化工事。
1983年に一部が能勢電鉄へ譲渡。
今(2013年)阪急線内では3000系の中間T車として、ごく僅かが残っているだけです。

2023

写真3は2000形2023、1965/1/2神戸線芦屋駅付近。

サイト・オーナーにとって2000系は毎日見慣れた車輛で、全く写欲が湧きませんでした。このホームページを書くために写真を探したのですが、きちんと撮影した写真は見つかりませんでした。

2301

写真4は2300形2301、1970/5/30京都線桂駅。

1960〜1967年にかけて阪急はナニワ工機で京都線用の2300系を78輌製造しました。Mcの2300形が2301〜2328の28輌、Mの2330形が2331〜2346の16輌、Tcの2350形が2351〜2376の28輌、Tの2380形が2391〜2398の6輌でした。

写真5は2300形2301、1977/12/11京都線十三駅。

1978〜1981年にかけて冷房化工事が行われました。写真4〜6はこの工事の直前です。
2301-2352の編成は動態保存として残されるそうですが、あの優しいデザインの1000系が全て解体処分となってしまったのが残念です。

この2300系は私が撮影した写真の中では珍しく現在(2013年)も活躍中です。1960年に就役以来50年以上も大手私鉄の幹線で運用され、しかも車体に老朽化の兆しが殆ど見られないのは、阪急の保守技術が極めて優秀だからでしょう。

2305

写真6は2300形2305、1977/12/11京都線十三駅。

サイト・オーナーが2000系の中でまともに撮影したのは、この2301と2305だけのようです。どうも電車のヘッドライトは一つだけでなければならないという頑迷固陋な信念に取りつかれていたようです。阪急線にあふれかえるヘッドライトが二つの2000系(2000、3000、5000、6000、7000、8000)には辟易と言うところでした。

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