古い車輌の写真

御坊臨港鉄道 5 ディーゼル機関車 DC251

DC251

RP030 Web#=85 掲載2008/3/5

御坊臨港鉄道のディーゼル機関車DC251、撮影は1971/10/24です。番号が示すとおり重量25トンのL型ディーゼル機関車です。元江若鉄道のDC251で、江若鉄道が1971年に廃止になり、御坊臨港鉄道にやってきました。古い小型の蒸気機関車改造ディーゼル機関車に代わり、本線の貨物列車牽引や国鉄御坊駅の入れ換え作業に従事していました。

このディーゼル機関車は熊延鉄道(ユウエン)の注文で、帝国車輌(後に東急車輛製造と合併、ディーゼルカー、南海、営団地下鉄などと分岐器をたくさん製造しました)で1960年に作られました。電車やディーゼルカーが専門の帝国車輌がディーゼル機関車を作るのは珍しいことです。当時大量に作られていた国鉄ディーゼルカー標準のDMH-17Sという240psエンジンを1基とトルクコンバーターを搭載していました。

江若鉄道時代のDC251

熊延鉄道が1964年4月に廃止となりディーゼルカーのヂハ201、202とともに1964年8月江若鉄道にやってきました。江若鉄道では入替用だけではなく本線の貨物列車にも使われていました。写真3は1969/10/27江若鉄道の和邇駅(ワニ)駅ですれ違った短い貨物列車を牽引していたDC251です。線路があまり上等ではなかった末期の江若鉄道では元から在籍していた軸重の重いDD1351やDD1352よりも使いやすかったのではないでしょうか。

写真4は1969/10/27江若鉄道の検車区で一休みしているDC251です。

有蓋貨車のダルマさん

ローカル鉄道マニアはついつい車庫の片隅にあるこのようなタカラモノに目が行ってしまいます。明治か大正時代に作られた小さな有蓋貨車なんでしょうか。

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